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人を変えるIoTの活用方法とは?

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人を変えるIoTの活用方法とは?

ネットワークに機械がつながる『IoTの始まり』

IoT。モノのインターネットの略ということもあり、機器がネットワークにつながって情報のやり取りが出来る状態を指します。

IoTの活用が叫ばれる昨今。
IoTの考えが広まった結果、インターネットに繋がることが基本スキームに組み込まれている機械が数多くあります。
そのためIoTでデータを取得するというのは難しい問題ではなくなっています。
弊社ではIoTの機能がない古い機器に対しても、外部よりセンサを接続しデータを取得するなどして『何とかして何らかのデータ取得ができる状態』にしています。

データ取得でやるべきことの『片鱗をつかむ』

そこまで苦労してデータを取得する意味は何か。
簡単にいうと『何等かの片鱗を掴むため』となります。
何もない状態と、一部でもよいので連続したデータがある状態では管理方法がまるで違ってきます。

機械が吐き出すデータは非常に多いため、弊社ではどこかのPCなどではなく、ネットワーク上の専用サーバにデータを貯めるようにしています。
1日で100万行、200万行といった大量のデータがネットワーク上のサーバの中に溜まります。
この圧倒的なデータ量は、到底人間の目で見て確かめられるようなものではありません。
大量のデータに圧倒されて実際の活用にまで至らない会社もあるかと思います。
弊社ではこのデータ量をとりあえず人の目で見える形にしたい、と考えました。
人が認識できなければ、データを解析して活用するというのは到底無理だと思ったのです。

様々なデータの見える化の礎になるIoT

一度、機械からデータを取ったことがある方にはそれとなくわかるのではないでしょうか。
機械からのデータはCSVやTSVなどといった、カンマなどで区切られた文字列がただただ並んだものです。
同じ場所と同じ状態で24時間止まることなく測定し続けている機械は、その時に発生した数値を同じようにデータとして吐き出します。
吐き出されたデータをPC上などでデータを見た場合、人間の目には数字の羅列が並んでいるようにしか見えません。
弊社は数年前に画像処理検査カメラを導入しました。
カメラ検査の結果はライン上で排出された不良品として理解することが出来ましたが、1日150個ほど排出される不良品の1個1個がなんの不良で排出されているかはわかりませんでした。
そこで画像処理カメラ検査に搭載されているデータ排出機構で検査データを排出してみましたが、日時と数値が羅列されているもので判りにくいものでした。

 

IoTで取得したCSVデータ

実際のカメラ検査後の排出テキストデータ

 

これを人が読み解く必要がある、と考えるとかなり重いテーマだと感じられます。
多くのデータがある中で、どれが必要かわからず焦って何度か失敗したこともありましたが、結局簡単なところに落ち着くことがわかりました。

結局のところ、人が見るためにはそれほど大きな工夫は必要ありません。
必要な情報だけに絞り簡単な『グラフ』を描くだけでした。
まずは簡単なグラフという絵の状態で、人が見えるようにする。
一時期流行った『見える化』という言葉がここで生きてきます。
人が認識できないものが人を動かせるはずはありませんでした。

 

表示内容は簡単に

このように弊社で始めたIoTは、簡単なExcelの機能を利用したグラフ化から始まりました。

先ずは誰がデータを活用するべきか

カメラ検査の結果を生かすには管理者だけが理解できるものではなく、製造に関わる全体が誰でも理解できるもの、としました。
そうしてグラフで表示させる内容は『不良個数』になりました。
カメラ検査が行っている『排出されている何か』は、横に『いつ』、縦に『不良種別ごとの個数を積層表示』といった積層グラフで表示されるようになりました。

IoTカメラ検査データのExcelでのグラフ化

IoTカメラ検査データのExcelでのグラフ化

 

『理解出来るデータ』は人の考えを変える

データがグラフという絵の形で認識できることにより『不良が増えているので掃除をしよう』『この時間は不良が多いため検品する』と、作業者たちが不良に対して自発的にアクションを取るようになっていくようになりました。

もともと不良品自体はカメラ検査時に排出されていましたが、それらが排出品自体に不良名が書かれているわけではないので何の不良によって排出されたのかはわかりませんでした。
その状態に対し、ただのExcelのグラフ表示ですが数値と絵の状態で見えるようになることにより、いつ、どこで、何が起きているかを判断材料として考えるようになりました。
人が考えるための材料をこのグラフが提供したことになります。

実際に活用している画面

実際にIoTを活用している場面

使い続けることで磨かれていく

このグラフは簡単なもので、機械オペ―レータや検品作業をするパート社員、新入社員でも理解出来ました。
誰が見ても理解できる簡単なものは、誰でも使用できる情報として嫌われることなく使い続けられます。
そうして弊社ではじめたカメラ検査データのグラフ化という試みは、その後使い続けることによって磨き抜かれ『MyCiS(Camera information System-画像検査統計表示システム)』という、Webブラウザで情報共有が出来るものに進化しました。

カメラ検査のデータを統計表示して生産に活用する
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IoTの活用場面をご覧になれます

IoTの活用とは?という点で悩まれて弊社に来られるお客様は多々いらっしゃいます。
工場を見学し、実際にデータを活用している現状を目の当たりにして、確かに何かをつかんだ明るい表情で帰られます。

弊社のIoTの活用は製品の品質を監視し、人の作業を助け、知識を与える。
最終的には人はその知識を活用し、よりよいモノづくりを始める。
機械の情報を元に人の意識改革、人と機械の協働作業。
これが弊社のデータ活用の考え方の基本になっています。

実際のIoTの運用を見学したい方は、人を変え品質を向上させる『IoT・AI活用セミナー』をご活用ください。

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