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透明製品の検査のノウハウ

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透明製品の検査のノウハウ

様々な形状のカメラ検査を行っています

アスカカンパニーでは様々な製品の検査を行っています。
スパウト製品、ヒンジキャップ、スクリューキャップ等々、様々な製品にカメラ検査を設置しています。

特にヒンジキャップは用途によってさまざまな色調のものがあり、毎年違う色調を使用するメーカーさまもいらっしゃる事からその数は100種類以上もあります。
濃色から淡い色までその色に従ったカメラ検査の設定を行っています。
また、ラメやパール等が入っている場合もあり、異物との判定が非常に難しいカメラ検査設定を作成することもあります。
これらのカメラ検査の設置や設定、その際に苦労したことが、外観検査カメラ体験セミナーで提供させて頂くノウハウとなっています。

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外観検査カメラ体験セミナー
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前述した様々な色調のヒンジキャップですが、その中に透明色の製品もあります。
透明色の製品は、内部に異物があると見えてしまうため、それも撮影する必要があります。
そのため、有色の製品は表面に光を反射させることを考えますが、透明製品では製品内部を光が透過するように考えて照明を設置します。
ヒンジキャップの内部にはいろいろと段差やPL、外蓋と内蓋があり、その全てで反射しないように工夫します。
光が反射した部分は白く塗りつぶされたように見えなくなります。
その部分は異物があるのかどうかわからず、また反射した部分の下に異物があると検出できません。
反射しない工夫はかなりの技術が必要となります。

 

最近実際に行ったカメラ検査

最近行った透明製品の検査の一つに、注射器の針のベースの生産があります。
透明製品は光が反射する部分が少なくなるように、大きなドーム状の照明を設置しています。


長さ1.2cm程度の小さな製品ですが、医療製品ということもあって異物検査も非常に厳しく行いました。
移動はシンプルなコンベアを使用しています。
取り出し機で小さな製品をスムーズに取り出してコンベアに載せる、これも弊社のノウハウです。
色々なノウハウが積み重なって生産出来た製品でした。

 

 

医療現場に必要な注射器のたった1ピースですが、様々な技術で支えられています。

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