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設備を守るための水質管理

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設備を守るための水質管理

源流管理と冷却水のロギング

源流管理へのこだわり

アスカカンパニーでは、悪い製品をみつけて排除するという考えではなく、源流を管理することにより『いいものしか作らない状態を作り上げる』という思想で歩み続けてきました。
生産工場の温度や湿度からはじまり、金型の保守並びに保管方法、金型冷却水の水質に至るまで、多種多様で細やかな源流管理を行っています。
そこで、今回は設備保全の水質管理についてご紹介させていただきます。

冷却設備の水質管理

アスカカンパニーでは冷却設備の一つに冷却塔を使用しています。
暑い日に「打ち水」を行うと周囲が涼しく感じられますが、これは気化熱により周囲の熱が奪われ、実際に温度が下がっている為です。
冷却塔も気化熱を利用した冷却設備となっており、内部の水槽に常に一定量の水が入っていますが、水質が悪化すると設備に悪影響を与え故障の原因となります。
その為『水質の管理』は重要な設備となっています。

新たな取り組み『水の声を聴く』

水質維持の為、薬剤投入を行い、薬剤メーカー様に水質分析を行ってもらっていますが、現状・傾向を自分達で把握したいとの思いから新しい取り組みとして簡易なロギング装置の作成を行いました。使用したのは「M5Stack」、5cm角の小さな本体にマイコン、Wi-Fi、液晶画面、入出力が詰め込まれた物となります。
マイコンにて水質を管理する
こちらに水質を計測する為の各種センサーを取り付け、データ収集、webサーバー上へのデータ送信を行い水質を監視し、水の声を聴くことを始めています。
実際に変化の判るデータを取って見ると、今まで水質を維持するために行っていた手法では効果が低く、重要視していなかった手法の方が効果が高いなど驚かされる事もありました。
現在、季節・稼働率にあった適切な維持方法を探る為、データ収集・解析を行っています。
今後も源流管理の思想を大切に、そして製品品質にこだわったものづくりをつづけていきます。IoTを用いた水質管理

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