金型メンテナンス

ホットランナー金型の炭化異物問題に有効なメンテナンスについて

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ホットランナー金型の炭化異物問題に有効なメンテナンスについて

アスカカンパニーでは、生産に使用する金型を社内でメンテナンスを行い、品質の維持に繋げております。
今回は宮城県にございます、東北工場で金型メンテナンスを行っている様子をご紹介したいと思います。

 

よい成形に重要な『メンテナンス』のスキル

 

製造課オペレーターは若手が多く、熟練した先輩社員の指導の下で金型メンテナンススキルを養っております。

金型のメンテナンスについては、

①    成形機上での生産合間のメンテナンス(金型は成形機に付けた状態のまま):製品部に付着したガス汚れなどの除去等。
②    金型を外し分解して行うメンテナンス:摺動部のグリスアップ、消耗品の交換、ホットランナー金型のバルブゲート掃除等。

細かく言えばもっと細分化できますが、大きくは上記①、②を生産時のメンテナンスとして行っております。

人の手ではメンテナンスが不可能な場所『マニホールド』

アスカカンパニーでは、生産数量が多い製品に対してホットランナー仕様の金型を採用し日々生産しております。
ホットランナー金型はランナーレスなので大量生産に向いておりますが、金型構造が複雑になる為、維持メンテナンスに手がかかります。
ホットランナー金型の構造上で、どうしても人の手ではメンテナンスできない箇所がマニホールドになります。
※マニホールドは成形機ノズルから溶融樹脂をホットランナー部まで分岐する為の過熱ヒーターが入った金属製板。

マニホールドは分解清掃ができない為、パージ材や洗浄剤で清掃しますが長年の使用に伴い炭化異物が残留するようになります。
この炭化異物が生産のタイミングでマニホールドから剥がれ落ち、製品に練り込み異物として出てきます。

マニホールド分解

マニホールド分解中1

マニホールド分解2

マニホールド分解中2

コンタミネーション(練込異物)、焼け異物対策の金型メンテナンス

透明な食品容器などは練り込み異物が目立ち、成形不良として生産性を損ない、なお目視検査の検査工数の増加などにも繋がってしまいます。
そこで練り込み異物に効果的なメンテナンスとしてグループ会社の株式会社トムスにて酸化還元式オーブンを使用したメンテナンスを行っております。
株式会社トムスは弊社の関西工場敷地内にて金型製作および金型メンテナンス業を行っており、弊社のメンテナンスも請け負って頂いてます。
今回東北工場では多数個取りのホットランナー金型の練り込み異物(焼け異物)が気になり始めたので(株)トムスにメンテナンス依頼を行いました。

金型の分解については技術的な難易度が有るため、(株)トムスとしても分解して送られて来た方が酸化還元式オーブンを使用したメンテナンスについて作業性が良く、また工場の金型担当者においても金型分解などの技術習得に繋がるため、工場にてマニホールドまで分解し(株)トムスへ発送いたします。(輸送費の低減にも繋がります)

金型メンテナンス作業1

金型メンテナンス作業2

(株)トムスの金型メンテナンス(酸化還元式オーブンクリーニング)は現在アスカカンパニーの品質維持に無くてはならない存在となっています。

※2022年6月1日より株式会社トムスからアスカクラフト株式会社へ社名変更。

『金型メンテナンス』

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