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PETスパウトパウチを作成しました

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PETスパウトパウチを作成しました

モノマテリアルとスパウトパウチの現状

アスカカンパニーではスパウトパウチ容器のスパウトやキャップを開発から生産までワンストップサービスでご提供しています。
スパウトパウチはボトル容器と比較すると樹脂の使用量が「約半分」となる環境にやさしい容器です。
一般的にリサイクルが謳われている『PETボトル』はPET樹脂だけで成形されているモノマテリアル製品ですが、スパウトパウチにはPP,PE,PET,ONY(延伸ナイロン)等、様々な樹脂が使用されており、モノマテリアルとは言えません。
そのため、PETボトルのように容易にリサイクルができず自治体のリサイクル運用にゆだねられているのが現状です。

モノマテリアル化が出来ればリサイクルがしやすくなる。
そのような課題を解決するため、アスカカンパニーでは『リサイクル可能なスパウトパウチ』に着目しました。

現在の日本のPETボトルリサイクル率は欧米諸国に比べてかなり高くなっています。
日本ならではのこの特徴を活かせるように、スパウトパウチのPET化の可能性を検討しています。
通常品であればポリエチレン樹脂を使用しスパウトの成形を行いますが、今回はPET樹脂で成形を行いました。
写真を見て頂くとわかるように、欠けやまがりなどが発生することなくきれいに成形することができました。

PET樹脂のスパウトと通常樹脂のスパウトの比較

左はPETを使用したスパウト、右は通常品

 

実際に溶着してみると

PETスパウトの成形が上手くいきましたので、次のステップとしてPETの単層パウチとの溶着を行いました。
こちらが実際の溶着したスパウトパウチです。
一見したところではきれいに溶着出来ているように見えます。

PETスパウトとパウチフィルムを溶着したところ

PETを使用したスパウトとパウチの溶着部分

溶着したPETスパウトパウチを『実際に製品として扱うことができるのか』を評価するため、スパウトパウチの溶着部の強度試験を実施しました。
その結果、一般的なパウチと比較すると溶着強度が足りていないことがわかりました。
これらの結果を受け、溶着強度を今後の課題として開発を進めて参ります。


Writer:なかもこ

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