バイオマスプラスチックとカーボンニュートラル
これまでアスカカンパニーでは、プラスチック使用量削減の取り組みとして、製品の薄肉化を図ることで、環境対応に取組んできました。
また2015年には、超薄肉成形の生産・品質管理技術で「ひょうごNo1ものづくり大賞」を受賞させていただいた実績もございます。
そして、この度、環境に配慮したプラスチック製品の試作をはじめました。
原料には、植物由来のプラスチックとなるバイオマスプラスチックを使用しています。
このバイオマスプラスチックはカーボンニュートラルの考え方で生産された、環境に配慮した樹脂となります。
カーボンニュートラルとは?
現状の日本ではプラスチックの大半はサーマルリサイクルという形で、焼却処理による熱還元を行っています。
プラスチックの基材には炭素が含まれているため、焼却処理では二酸化炭素が発生してしまいます。
発生する二酸化炭素に対応するのが植物となります。
植物は二酸化炭素を吸収して成長します。
その植物がバイオマスプラスチックとなることで、二酸化炭素が循環する形となります。
実質二酸化炭素がプラスマイナスゼロになる、という考え方がカーボンニュートラルとなります。
カーボンニュートラル成形品
バイオポリエチレンの作成方法
弊社のカーボンニュートラル対応のバイオポリエチレンは、サトウキビを加工したものを使用しています。
このバイオポリエチレンの製造工程では、まずサトウキビから糖を抽出、それを発酵させてバイオエタノールを生成します。
そこから取り出したエチレンからバイオポリエチレンが作られます。
通常石油からエチレンを取り出す工程がサトウキビを起点としたものに置き換わるということです。
バイオポリエチレンの特徴
バイオポリエチレンは原料や工程が違っていますが、石油由来のポリエチレンとほぼ同等の物性を持っています。
石油資源の削減や二酸化炭素の削減ができるため、環境負荷への対応が可能なプラスチック資源となります。
カーボンニュートラルのバイオポリエチレンを使用した試作
植物由来のバイオポリエチレンを使用し、弊社AS16ヒンジキャップ(2.05g)にて試作を行いました。
多少の成形上での調整はありますが、出来上がった成形品は通常のプラスチックとそん色ない外観と機能を持っています。
※機能確認・品質確認はお客様の方でお願いしております。
環境に配慮したプラスチック製品の導入を検討されている方は、是非ご相談ください。