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バイオプラスチック導入ロードマップについて

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バイオプラスチック導入ロードマップについて

バイオ〇〇って実際には何なのか?

近年、例えばバイオマスバイオ燃料バイオプラスチックなど“バイオ”を含む言葉をよく耳にするようになりました。
環境に配慮した取組みや製品を紹介する場面には必ずと言っていいほど出てくるこれらの言葉には、どのような定義がされているかご存知でしょうか。
環境省のHPでは以下のように定義、解説されています。

環境省のHPによれば・・・

バイオマス

もともと、生態学で生物(bio)の量(mass)を示す用語である。化石燃料を除く、動植物に由来する有機物である資源のことをいう。(バイオプラスチックロードマップ内)

バイオ燃料

「バイオマス」を原料として作られる自動車用等の燃料。バイオ燃料には、主としてバイオエタノール(ガソリン代替)とバイオディーゼル燃料(BDF)(軽油代替)の2種類がある。

バイオプラスチック

バイオマスプラスチックと生分解性プラスチックの総称。

 

バイオプラスチックとバイオマスプラスチックは違うの??

バイオプラスチックの定義を読まれて、あれ?と思われた方がいらっしゃるのではないでしょうか。
バイオプラスチックとバイオマスプラスチックって違うの?と思われませんでしたか?
そうなんです。
バイオプラスチックとバイオマスプラスチックは以下のように定義が異なるのです。

バイオプラスチックとバイオマスプラスチックの定義

バイオプラスチック

バイオマスプラスチックと生分解性プラスチックの総称。

バイオマスプラスチック

原料として植物などの再生可能な有機資源を使用するプラスチック。

(環境省HPより)

 

このような図で見るとイメージしやすいでしょうか。
バイオプラスチックとバイオマスプラスチック

このバイオプラスチックについては、枯渇性資源の使用削減、CO2の排出抑制、海洋プラスチックごみ問題の解決策として注目されており、その導入に向けた「バイオプラスチック導入ロードマップ」が策定されています。

 

バイオプラスチック導入ロードマップとは『導入方針と導入に向けた施策』

バイオプラスチック導入ロードマップとは、「プラスチック資源循環戦略」(2030年までに、バイオマスプラスチックの最大限(約200万トン)導入が目標/令和元年5月)に基づき、バイオプラスチックに関係する幅広い主体(バイオプラスチック製造事業者、製品メーカー・ブランドオーナー等の利用事業者、小売り・サービス事業者等)に向け、持続可能なバイオプラスチックの導入方針と導入に向けた国の施策を示しているものです。

環境省:環境再生・資源循環  バイオプラスチック導入ロードマップ

https://www.env.go.jp/content/900534511.pdf
※環境省のサイト上のPDF。別タブで開きます。※2024年07月リンク修正

具体的には何が書かれているのか

では、具体的にどのようなことが書かれているのでしょう?
一部ピックアップしてみますと重点戦略として以下の4つが挙げられています。

重点戦略の4項目

  1. リデュース等の徹底
  2. 効果的・効率的で持続可能なリサイクル
  3. 再生材・バイオプラスチックの利用促進
  4. 海で分解される素材(紙、海洋生分解性プラスチック等)の開発・利用

 

そして、原料、供給、コスト、使用時の機能、使用後のフローにおけるリサイクル調和性などの影響、環境・社会的側面について導入の基本方針、関係主体に期待する行動、国の施策がまとめられています。

また、その他のプラスチック代替素材についても触れられています。
具体的には紙、セルロース成形品、その他(プラスチックとの複合素材としての紙粉、木粉、資源米、工業用澱粉、貝殻粉、石灰石、CNF等やシリカ等)について、それぞれ用途が示され、より持続可能性が高まることを前提に、適切に切り替えていく必要があるとされています。

アスカカンパニーが取り組むべきこと

バイオプラスチック導入ロードマップの中で、プラスチック利用事業者としてアスカカンパニーには以下のような行動が期待されています。(プラスチック成形メーカーもブランドオーナーもプラスチック利用事業者として同じ行動を期待されています)

プラスチック利用事業者としての期待行動

・基本方針に沿ったバイオプラスチックへの転換
・バイオプラスチック製品の率先した利用についての目標の策定及びその履行
・適切な表示による消費者への情報発信

バイオプラスチックは、汎用プラスチックに比べると流通量がかなり限られ、生産拠点も海外が多いため現行原料と比べるとコストUPは必須です。
そして、EU諸国に比べ環境後進国とされる日本では、環境への配慮のためなら高い商品を買おう!少しぐらいの品質低下は気にしない!という文化が根付いているとは言えません。
そうなると、現状では、残念ながら期待される行動を即実行!とはいかないのです。

 

アスカカンパニーが今行っていること

では、何も行動に移していないのか?と言われるとそんなことはありません。
アスカカンパニーでは、ブランドオーナー様の意向に沿った製品の受注生産を行っており、同じ行動を期待される立場として、何とかそれに沿えるように試行錯誤を続けています。

アスカカンパニーが行っているMBBP試作品
アスカカンパニーでは、種々あるバイオプラスチックやプラスチック代替素材について積極的な情報収集を行い、ブランドオーナー様に寄り添いながら期待される行動をとれるよう努めて参ります。


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