金型以外のクリーニング
アスカカンパニーの金型クリーニングは『M-Cleaning』という名前でサービス提供しています。
MはMold(金型)のM、という所で金型のクリーニングが多いと思われているかもしれませんが、実際のところ『ミキシングノズル』のクリーニングも多く対応させて頂いています。
ミキシングノズルとは
ミキシングノズルの名を示す通り、混ぜる・混錬するためのノズルです。
成形を行う成型機には、装着した金型の中に樹脂を充填するスクリュー部があります。
スクリューを覆う加熱筒により熱を与えつつ、スクリュー回転の圧縮によるせん断熱によって加圧溶解した樹脂を『金型に射出する先端部分』、これが成形におけるノズル部となります。
主に樹脂の混ざりが悪い・成形品に色むらが出るといった問題がある場合、このノズル部にミキシングノズルを入替で装着します。
クリー二ングで見えるミキシングノズルの状態
ミキシングノズルは、内部に羽根の機構を有しています。
動力はないですが、樹脂が通る際に羽根部分にて混練が促進されます。
金属の羽根部分の機構は分解できませんが、オーブンによるクリーニングでは内部機構が見えずとも、高温処理による酸化還元により内部の樹脂を分解しなくすことができます。
高温処理の良いところでもあります。
この時点で中身が見えなかったミキシングノズルの内部の羽根が見えるようになっています。
スクリュー側から樹脂の圧がかかるので、手前側の羽根が折れやすい傾向があり、樹脂が除去されると確認することが出来ます。
その際に欠けが見られるなど、異常を発見した場合はお客様にご報告させて頂いております。
高温処理をしたとしても樹脂には様々な機能に応じた添加物が添加されており、その添加物は塵や灰のような形で残ります。
これらの残骸はエア等で除去し、ふき取るなどの後工程を行って、お客様にきれいな姿でお返しいたします。
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ミキシングノズルの中を見る!世界初?
ミキシングノズルの仕組み WEBで検索しても見つからなかったので、この画像は世界初だと信じておきます! おもにプラスチック成形で複数の樹脂を混合する場合、成形マシーンの樹脂を混ぜ合わせる最終部に、ミキ ...
クリーニングの『テスト』お待ちしています
クリーニングは『オーブンの高熱処理による酸化還元』を基本としています。
酸化還元処理は、樹脂を水と二酸化炭素に分解して気化させますが、樹脂によって可能・不可能があります。
熱硬化型の樹脂はもちろん不可ですし、無機物の含有具合なども影響します。
お使いの樹脂がクリー二ングに対応しているか確認するため、樹脂だけを送っていただく『樹脂テスト』や、1回限りお試し価格でのクリーニング提供等も行っておりますので、是非ともご連絡ください。
『金型メンテナンス』
金型と環境に優しい金型・成形補助器具のクリーニング
『Plaplat』に記事提供させて頂いています
>>廃棄を減らす!金型メンテナンス『M-Cleaning』(外部サイト:別タブで開きます)
※『Plaplat』はNAGASEグループ様のプラスチックソリューションプラットフォームです。
Writer:もふもふ