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開発用モールドのご紹介【ASKA MARKET NEWS 2024年04月号 第350号】



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開発用モールドのご紹介【ASKA MARKET NEWS 2024年04月号 第350号】

いつもマーケットニュースをご覧いただきありがとうございます。
アスカカンパニーでは開発スピードを上げるために開発用モールドという金型を用いた開発を行っております。
今回はその開発用モールドについて自社製品のASファミリーシリーズを例にご紹介致します。

製品開発で必要なこと

製品開発では高い付加価値のある製品形状の検討と提案が必要と考えています。
形状提案のツールとして3Dプリンターなどがありますが、「この形状で機能を満たせるのか?」や「表面はどんな感じなのか?」などは確認できません。
それを確認するには実際の成形樹脂で成形品が必要で、そのためには金型も必要です。
しかし、金型製作するには製作期間も2ヵ月~4ヵ月かかるため開発期間が長くなりコストがかかることがネックとなります。プラスチック成形品の金型の開発期間について

そこで弊社では製品開発のスピードUP化を図るために「開発用モールド」というツールを使用し新たな開発モデルに取り組んでいます。

開発用モールドとは?

開発用モールドとは低コストかつ短期間で製品開発を行える簡易的な金型のことです。
実際の成形樹脂で成形することが可能で機能、質感などをお客様と共有した状態で早期提案することが可能となりスムーズな開発が行えます。

弊社では、共用のベース型を使用し製品部だけを入替ができる金型構造にしており、形状・大きさが異なる製品を短期間で成形することができます。
また、弊社の開発用モールドにはアジャイルモールド、ラピッドモールドの2種類がありこれらは製品の用途によって使い分けをしています。

2種類の開発用モールド

【アジャイルモールド】
3Dプリンターで造形した樹脂による金型製品部を使用
実成形樹脂での成形が可能

【ラピッドモールド】
金属製の金型製品部を使用するので、製品の評価が可能

アジャイルモールド

アジャイルモールドとは、金型製品部を3Dプリンターを使用し製作する樹脂金型のことです。
製作期間は約2週間のため、最適な形状までの検討が迅速に行えます。
アジャイルモールドのメリットは実際の成形用の樹脂で製品を成形できるので、製品の色味の確認やスパウトの場合は溶着テストなどが可能です。
アジャイルモールド成形品の用途としては、お客様への形状提案を目的としています。

AS26.5スパウト用アジャイルモールド

実際の成形品のAS26.5スパウト

ラピッドモールド

ラピッドモールドとは金型製品部を金属を使用し製作する金型のことです。
製作期間は約1ヵ月で共用のベース型を使用するので製品部のみの製作となり短期間で製作できます。
ラピッドモールドのメリットは製品表面状態と寸法が実際の成形品に近い製品が成形できます。
ラピッドモールド成形品の用途としては、寸法・機能評価やお客様でのラインでテストをするのを目的としています。

AS5スパウト用ラピッドモールド

AS5キャップ用ラピッドモールド

実際にアジャイル開発金型によって成形されたプラスチック成形品

今回は開発用モールドについてご紹介させて頂きました。
金型製作にはどうしても時間かかってしまいますが、開発用モールドの場合は短期間での成形品の確認が可能です。そのため製品の形状確認・製品評価が速く行えます。
今後はASファミリーシリーズのみならずお客様からの案件でも使用し「開発スピードが速い」という付加価値を生み出していきたいと思っております。


Wirter:げっち

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