プラ使用量が削減効果のあるスパウトパウチからもっとプラ使用量を削減するために
昨今のプラスチック環境問題が進む中で、スパウトパウチ(スパウト付きパウチ、スタンディングパウチ等)が環境対応容器ということで注目を集めています。
このような社会的背景から、弊社でも既にASファミリー製品で多数のスパウトキャップ製品を提供しております。
『ASスパウト・キャップシリーズ』
スパウトパウチ向けスパウト・キャップ成形品、活用方法などをご紹介
一般的に、スパウトは注ぎ口の下の部分がパウチと熱溶着されて一つの容器として成り立っています。
パウチと熱溶着されてくっついて見えない部分のことを、スパウトの「溶着部」と呼んでおりますが、現行のASスパウトは、スパウトとパウチを溶着する際に溶着部がパウチ熱溶着に耐えなければならないため、肉厚の設計になっています。
肉厚のスパウト溶着部を軽量化してみようという考え
そのため製品単量が重く、プラスチック使用量が多くなってしまっているのが現状です。
環境対応容器として注目を集めている製品なのに、少し矛盾を感じるところがありますよね・・・。
そこで、弊社はこの肉厚になっている溶着部を形状変更し、AS16スパウトの軽量化に挑戦しています!
この軽量化により、プラスチック使用量削減はもちろん、成形時間短縮・消費エネルギーの削減も期待できます。
そんな活動の中、早速AS16軽量化スパウトの第1弾の形状案を検討しました!
右が現行のAS16スパウト、左がAS16軽量化スパウト第1弾です。
残念ながら、重要な軽量化された溶着部分の形状はまだお見せすることは出来ませんが、溶着部より上の形状は現行のスパウトと変わらないので、現行のスパウトと同様の使い方が出来るようになっております。
気になる単量は・・・!?
現行スパウトに対し、約20%の軽量化を目指して日々奮闘中です・・・!
果たして軽量化した形状でパウチとの溶着に適性があるのか?溶着した時にパウチとの気密性は大丈夫なのか?
まだまだ軽量化スパウトの形状決定まで道のりは長そうですが、しっかりと品質を確認しながら形状検討し、現行のスパウトと同等の品質が保てる軽量化スパウトに向けて試行錯誤し進めて参ります。
今後の進捗についても随時お知らせ致しますので、引き続きお付き合い頂けましたら幸いです。
Writer:@rika