スナップ感の次は『ヒンジキャップの嵌合』について
ヒンジキャップの機能面の特徴として開閉の強い弱いやスナップ感があることを前回紹介させていただきました。
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スナップ感は消費者の手元でダイレクトに使い勝手に影響するので消費者にもわかっていただきやすいところですが、逆にそれ以外のヒンジキャップの機能はなかなか意識してもらいにくいものです。
その代表的な機能としては「嵌合」があります。
嵌合と気密性について
さて、嵌合の紹介をさせて頂く前に、嵌合について簡単にご説明させていただきます。
嵌合とはキャップが締まるときの「はめあい」のことを表しています。
キャップを締めたらカチっと音や感触があると思いますが、それがまさに「嵌合」した瞬間です。
これらの篏合は単にキャップを保持するだけではなく、気密を持たせるなど重要なポイントになります。
気密性については、気密性が重視される製品と、比較的そうでもない製品があります。
製品として、気密性がない状態は『内容物』が劣化の可能性に襲われますので食品などでは気密性は重視されるべきだと思います。
しかし、その内容物が劣化の可能性がないのであれば、気密性を保持させてやる必要がありません。
一概には言えませんが、アルミなどで口径部がシールされているものなどでは、アルミによって内容物の保持が行われているため、厳密な気密性が必要でないときもあります。
気密性という機能は、見た目的にはわからないため、別途専用の気密検査などをもって機能性の評価を行います。
嵌合のタイプと機能
篏合のタイプとして、弊社がよく使用する代表的な嵌合パターン「ボス嵌合」と「ノズル嵌合」についてご紹介させていただきます。
なおこの呼称については弊社で独自にネーミングしたものですので、一般名詞ではございませんのでご了承ください。
弊社のヒンジキャップの考え方としては、直感的にカチっと嵌る感触と同時に、知らない間に機能している気密が主なポイントです。
それでは嵌合のタイプをそれぞれ紹介させていただきます。
ボス嵌合タイプ
ボス嵌合タイプと呼んでいる嵌合タイプがあります。
簡略図で示すとこんな感じです。
赤丸部分で嵌合を持たせています。口径部内側で嵌合させています。
ちょうどキャップ上面に立てたボスが、口径部に嵌ることで嵌合するので「ボス嵌合」と呼んでいます。
ノズル嵌合タイプ
概略図で示すとこのようなタイプの嵌合タイプです。
赤丸部分ですが、こちらはボス嵌合とは反対で外側で嵌合を持たせています。
ちょうど口径部のノズルで嵌合させているので、「ノズル嵌合」と呼んでいます。
まとめ
今回は消費者目線では気が付かない『ヒンジキャップの嵌合タイプ』を紹介させていただきました。
他にヒンジキャップの機能について知りたい場合は下のリンクからご覧ください。
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