リサイクル事業者さんって?
以前、容器包装リサイクル法についてブログに取り上げさせていただきました。 リサイクルって? もう何年も前から耳にする言葉、『リサイクル』。 再利用や再資源化の意味とされていますが、最近では3Rの考え方が浸透しているため、再利用はリユース、リサイクルは『資源として再利用するこ ...
プラスチックのリサイクル~容器包装~
容器包装リサイクル法では、プラスチック製容器の製造メーカーや、食品などの製造メーカーが再商品化委託を依頼するためにそれに係る費用を日本容器包装リサイクル協会に支払う義務があります。
日本容器包装リサイクル協会は納められた委託費用から市町村、リサイクル事業者さんに費用を支払い、市町村は使用後の容器包装を回収し、リサイクル事業者さんが再商品化を担う流れとなっています。
今回は実際に容器包装リサイクル法による、再商品化事業者であるリサイクル事業者さんに見学に行かせていただいた時のことを2回に分けてご紹介したいと思います。
回収されたプラスチック製品はどんなものが多い?
まずプラスチックの容器包装ごみとしてどんなものが回収されているのでしょうか。
初めて見る世界で興味津々。
1m角の圧縮されたブロックのような形状で積み上げられたごみにまず圧倒されました。
近づいて見てみるとこれはあのお菓子の袋、きっと肉や魚や加工品のトレーにかかっていたフィルム、飲料ボトルのフィルムなど、出所が判別できるゴミが多くありました。
選別しきれないものがあるんじゃないの??
この後どうやって選別するだろうと思ったのが、例えば値引きシールやバーコードシールが貼られたフィルムや、お菓子やレトルト食品が入っているような途中にアルミが使われている包材です。
シールは紙が含まれるし、アルミが使われているような包材は単一素材で構成されているものではありません。
実際のリサイクル工程は?選別って?
1m角のごみがリサイクル工場内へ運ばれていよいよリサイクルが始まります。
まずは圧縮されたものをほぐすところから。
それがコンベアで次の工程へ運ばれていきます。
まずは磁石を使って金属類が別ルートへと取り除かれます。
そしてここからが驚きの連続でした!
金属類が除かれた後、次の工程からは選別です!
光学式選別機で材料が何かを判別し、その結果を受けてエアーで上に吹き飛ばす、下に吹き飛ばす、そのまま下に落とすと3つの経路に分けていました。
こんな速度で選別できるの!?というぐらいの高速で流れていくことと、エアーで経路を分けている様子が興味深く、しばらく選別機の窓にくぎ付けになってしまいました。
見学させていただいたリサイクル事業者さんでは、ポリスチレン(以下PS)、ポリエチレン(以下PE)、ポリプロピレン(以下PP)を純度と収量を上げて選別するため、この工程が数回繰り返されていました。
気になっていたことを質問!
最初に気になっていた異素材の選別はどうなるのか?についてですが、光学式選別機は、コンベアを流れている時の表面の素材を判別します。そのため、例えばお菓子等の包材でも、裏面(アルミの部分)を判別すれば「その他」に、表面を判別すれば「PP」に選別されるとのことでした。
同じプラごみでも、どちらに選別されるのかはその時々で変わるというのが実情ですが、後工程で紙やアルミなどをある程度除くことができるので、PS、PE、PPとして選別できるのが理想とのことでした!
今回のブログでのご紹介はここまでです。
次回は見学させて頂いたこの後の工程についてご紹介するとともに、私たちに今できることは?をお伝えしたいと思います!
Writer: