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ISCC PLUS認証の運用と管理の実績

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ISCC PLUS認証の運用と管理の実績

2022年、弊社ナレッジパーク(宮城県加美郡加美町)がISCC PLUS 認証(International Sustainability and Carbon Certification:国際持続性カーボン認証)を取得いたしました。
以降、現在弊社ナレッジパークではマスバランス方式で供給されるバイオマス原料やリサイクル原料の取扱いを行っております。

ISCC LOGO

 

 

認証取得時と更新審査時の記事が以前のブログに掲載されておりますので、そちらもご一読ください。

ISCC取得時に作成したフロー
ISCC PLUS認証取得の流れと運用について

ナレッジパークにてマスバランス方式で供給される原料の取り扱いが可能に 2022年10月20日付けのプレスリリースでお知らせさせて頂いた通り、弊社ナレッジパークがISCC PLUS認証取得をいたしました ...

ナレッジパークファサード
【脱炭素社会への貢献】「ISCC PLUS認証」の更新審査を受けました

毎年更新審査がある『ISCC PLUS認証』 2023年9月15日、アスカカンパニーナレッジパーク(宮城県加美郡加美町)にて、持続可能性に関する国際認証機関・ISCCのマスバランス認証「ISCC PL ...

今回は、認証取得して18カ月経過した、現在のISCC PLUS認証の運用と管理の実績についてお伝えします。

ISCC PLUS認証の運用

ISCC PLUS認証では、サプライチェーン内の企業全体でバイオマス原料がトレーサブルな状態にあることが求められます。
アスカカンパニー社内においても、しっかりとトレーサビリティが確保できるような体制を整備しています。
具体的には、マスバランス管理表を作成し、いつ何の原料が、どこからどれくらい入荷したという情報を入力したうえで、実際に出荷した製品の出荷日・ロット・持続可能性宣言(SD)番号・製品単量×出荷数量・残マスバランス原料量をまとめています。
これにより、この方式で生産したすべての製品がトレーサブルな状態に置かれ、もれなく情報で管理できる体制となっています。

マスバランス管理表(一部抜粋)

マスバランス管理表(一部抜粋)

また、マスバランス原料を使用した製品の納品時には持続可能性宣言(SD)番号の添付が必須となります。
担当者がこれを発行し、製品とともにお客様に納品しています。

持続可能性宣言(SD)番号(一部抜粋)

 

原料の管理

原料については、インプット・アウトプットを管理するフォーマットを使用しています。
製品の生産ロットごとに、良品重量・工程投入重量を記録しロス重量とロス率を算出しています。このデータがマスバランス管理表に活用されると同時に、効率の良い生産体制の構築にも繋がっています。

原料管理表(一部抜粋)

 

管理と更新について

これら管理表は3か月に1回、社内の関係者で規定通りに情報が記載されているかを確認しています。更新審査の際には、この表が正しく記録されているかが重要になります。

 

また、ISCC PLUS認証取得と更新については、海外の会社とやり取りをする必要があり、書面やメールが英語でのやり取りになります。更新審査は毎年あるので、慣れるまでは少し大変かもしれません。

最近では再生可能な原料を使用した製品の需要が高まっており、ISCC PLUS認証を取得しようとする企業も多くなってきているようです。

 

工場内でのマスバランス原料

今後もアスカカンパニーは脱炭素社会、循環型社会に貢献するプラスチック製品をひとつでも多く社会実装できるように積極的に取り組んでいきます。


Writer:パワー

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