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大阪工業大学、皆川教授との検品ログ解析取組み

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大阪工業大学、皆川教授との検品ログ解析取組み

大学と共同でアナログとデジタルを活用し課題に取り組む

IE文献賞のご縁から、IEレビュー編集副委員長の大阪工業大学 情報科学部データサイエンス学科の皆川健多朗教授にアスカカンパニーにお越しいただきました。

アスカカンパニーのハイサイクル成形工場では、検品担当者である人の作業分析が課題であり、皆川教授に発想を転換するアドバイスを頂きました。
一般的な動画撮影での作業分析は、複雑で難しいものになってしまいますが、今回導入したのは超音波センサーで人の滞在時間をロギングするという比較的単純なアナログ方式です。
3台の成形機の検品エリアに、人が「居る」「居ない」だけを計測するシンプルなログですが、人・時間帯・製品などの組み合わせにより、様々な作業のバラつきをデジタルで可視化できます。
また、現場のオペレーターがその仕組みが理解でき、朝礼で伝えることができるため、早期の効果も期待できます。
IoTは難しいことをすることに価値はなく、欲しい結果に早くたどり着くことが重要だと改めて考えさせられました。デジタルもアナログも大事です。

組織や構造の改革につながるIoTの活用

このロギングの目的は、人を監視することではありません。
管理職が認識できない、表面化しにくい生産ラインの苦しみや、人に委ねられた作業の問題を見える化し、構造改革や設備投資判断に活用するものです。
品質要求が高まるなか、新製品立上げ当初に出来た製品規格(製品の出来栄えや検査方法、作業方法など)と現実が乖離していないか?
ルールが形骸化し職場のモチベーションが低下していないか?
機械が語る客観的なログは、製造現場の水面下の状態を代弁してくれる可能性を秘めています。
アスカカンパニーの長沼CTO(最高技術責任者 / Chief Technical Officer)が提唱する理念は「人と機械の協力活動で人の能力を拡張させる、そして楽しい職場をつくる」ことです。
これからも研究を続けていきたいと思います。

 

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