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よりプラ削減が出来る『軽量スパウト』に挑戦中!Vol.2

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よりプラ削減が出来る『軽量スパウト』に挑戦中!Vol.2

AS16スパウト軽量化進行中!

2023年2月8日に公開したブログ『よりプラ削減が出来る『軽量スパウト』に挑戦中!』にて、アスカカンパニーが開発・評価に取り組んでいる軽量化スパウトについてご紹介させて頂きました。

よりプラ削減が出来る『軽量スパウト』に挑戦中!

プラ使用量が削減効果のあるスパウトパウチからもっとプラ使用量を削減するために 昨今のプラスチック環境問題が進む中で、スパウトパウチ(スパウト付きパウチ、スタンディングパウチ等)が環境対応容器ということ ...

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まず、振り返りとして、軽量スパウトへ至る経緯を再度お伝えさせて頂きます。
昨今のプラスチック環境問題への対応が求められる中で、スパウトパウチが環境負荷を低減できる容器として注目を集めています。
ボトル製品よりもプラスチック使用量を削減することができること、そしてパウチだけでは難しい再封性により長く使用できる等のメリットがあり、弊社でも『ASスパウトシリーズ』という名前で多数の口径や形状のスパウト・キャップなどを提供しております。

ASスパウトシリーズたち
ASスパウト・キャップシリーズ

     

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通常『スパウトパウチ』は『スパウトとパウチ袋を熱で溶着させる必要がある』もので、スパウトには『溶着部』があります。
溶着部はパウチ袋との高温の熱溶着に耐えなければならないため、他の部分に比べて分厚く太くなる『肉厚』の形状となっています。
『肉厚』=『プラスチック使用量の多い』ため、この溶着部を形状変更してプラスチックの使用量を削減できないかと考えました。
※この辺の詳しい説明は Vol.1 よりプラ削減が出来る『軽量スパウト』に挑戦中!を参照して頂ければと思います。
今回は、現在までの成果を皆さんにご報告します!

形状と軽量化率について

現状での形状と軽量化率はこのようになっています。
形状に関しては残念ながら溶着部を皆さんにはお見せすることが出来ません。
技術面、知財面ともに開発中・準備中のためです。申し訳ありません。

軽量化率の方ですが、現行のAS16スパウトに対し34.9%の軽量化に成功したものを成形しました(とはいえ、まだ試作金型の段階です)。

こちらの製品形状で現行のAS16スパウトと同じように、パウチとの溶着具合を見る『溶着試験』、そして溶着後の製品としての機能を見る『液漏れ試験』・『耐圧縮試験』の評価を行いました。
評価の結果(数値等はお見せできませんが)、現行品と同等のレベルで溶着が出来ていることが確認できました。

実際に生産ラインで運用できるかテスト!

社内評価が終わり、次に顧客のライン適性を満たしているのかを協業企業にご協力頂き、確認しました。
その結果、今回の軽量スパウトの形状には、溶着熱への耐性、重心の変化によるラインでの位置取りなど、いくつかの問題があることがわかりました。
現在は、ラインテストにて分かった問題点に対して、製品形状の再検討を進めています。

最新の本開発品につきましては、国際フロンティア産業メッセ2023にて展示予定です。

展示会名 国際フロンティア産業メッセ2023
※クリックすると公式サイトに飛びます
会期 2023年9月7日・8日(10:00~17:00)
会場 神戸国際展示場 1・2号館
(所在地:〒650-0046 兵庫県神戸市中央区港島中町6-11-1)
入場料無料
※アスカカンパニーの製品を成長産業育成コンソーシアム内で展示

 

今後も軽量化スパウトの社会実装に向けて実現できるよう日々試行錯誤し進めて参ります。
進捗についても随時お知らせ致しますので、引き続きお付き合い頂けましたら幸いです。


Writer:ロッキー

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