カメラ検査を自社で内製化する仕組みづくり
近年、製造業では、顧客ニーズや市場の変化により、品質検査の自動化が求められています。
品質検査の自動化は、人による目視検査に限界があるものや人件費の削減など、仕事の効率化に繋がります。
では、実際に、カメラ検査の導入はしたいけど・・・
・現状、人で対応できているので、なんとかなりそう。
とお考えの方!!
人による目視検査は、不良品の流出につながる可能性が大いにあります。
人によって判断にばらつきがある
体調や疲れ、集中力の低下による見落としの発生
…といったように、検査員にかかる負担は非常に大きいです。
そのような問題から、弊社では自社で外観検査カメラの導入を行いました。
カメラメーカーでもなく自動機メーカーでもなく、システム機器メーカーでもない
製造業であるアスカカンパニーが実際に体験した事例をもとに、外観検査を自動化する方法をご紹介します。
カメラ検査の考え方
顧客の要求品質によって、カメラ検査を使い分けることが大切です。
①製品の四方八方にカメラを取り付ける

・全周検査で品質の保持が可能
・目視や手が自然に行う複雑な作業を再現するデメリット
・コストがかかる
②製品の一部を撮影し、傾向管理を行う。

メリット
・コストを抑えられる
・他製品への展開も可能
デメリット
・全周検査でないため、カメラだけで品質保証ができない。
外観検査カメラの導入はハードルが高い??
STEP1:カメラ検査に必要なもの
外観検査カメラの導入に最低限必要なのは、基本的には以下の4つです。
①画像処理検査カメラ
②レンズ
③照明
④ワーク(対象製品)

※インラインでカメラ検査を行う場合は、自動搬送機の検討も必要です。
STEP2:導入手順
1.外観カメラ検査を行う対象製品の決定
2.対象製品がカメラ検査可能なものであるかお問合せ
※カメラメーカーへ検査可否をお問合せください。
※対象製品に合ったカメラやレンズ、照明についても教えていただけます。
3.(インラインでの外観カメラ検査を行う場合)ライン設計・自動搬送機を考える。
4.カメラ検査導入・運用
このようなフローで外観検査の自動化はできます。
さらに、アウトソーシング(外部委託)すれば、簡単に導入までたどり着けます。
しかし!!
外部委託すればするほどコストがかさむ
製品の検査設定を作成を委託すると、調整の度に委託業者を呼ぶ必要がある。
…といった問題が発生します。
そこで!アスカカンパニーでは、自社でカメラ検査を内製化しています。
内製化することによって、
急な変更対応、調整が可能
外部に委託することによってかかるコストを削減
新しい事業の展開
といったメリットがあります。
とはいっても、いきなり内製化することへのハードルの高さにお悩みの方に向けて、
アスカカンパニーでは、アスカカメラスクールを開講しております。
アスカカメラスクールは、カメラ検査の専門知識がない方に向けた基礎講習となっております。
スクール内では、当社の工場見学をしていただき、カメラ検査導入工場のイメージをつかんでいただき、
実際にお客様にも検査設定を作成することによって、カメラ検査導入イメージを具体化していただきます。