インモールドラベルという技術
QTTAでも紹介させていただきましたが、樹脂表面に装飾を施す技術として「インモールドラベル」があります。
インモールドラベルとは、通常の紙面などに使用される印刷の手法で鮮やかな印刷をしたラベルを使用した装飾方法です。
あらかじめ金型に印刷で加飾したラベルを挿入した状態で、樹脂を流し込むことで成形品とラベルが一体化するという技術です。
加飾技術としてはほかにもオフセット印刷やシルクスクリーンなど、成形品に直接印刷をする方式もありますが、インモールドラベル方式と比較すると印刷表現に制限が出てきます。
ただ、直接印刷方式の場合はラベル費用がかかりませんのでコストを抑えることができる利点があります。
行いたい加飾に対して、どちらが適しているのかコストを比較しながら適用します。
蓋成形品に対するインモールドラベルによる表現
実際にインモールドラベルを使用したインモールド成形品のサンプルです。
インモールドラベルを使用した成形品はラベルと成形品が一体化しています。
シールを貼り付けるだけだと結露でシールがはがれてしまったり、水分を含んでシワシワになってしまったりしますが、インモールドラベルはプラスチックを使用していますので水分などを含んでよれることがありません。
冷凍や冷蔵で保管する製品など蓋ラベルに適しています。
カップ成形でのインモールドラベルによる表現
アスカカンパニーのロゴを使用したインモールドラベルを使用して、プラスチックカップへのインモールド表現のサンプルを作成してみました。
ご覧の通りカップのフランジ部を除くほぼ全体に表現することが出来ます。
鮮やかな印刷を使用してカップ全体を用いた様々な表現が出来ます。
インモールドラベルを使用した成形には専用のラインが必要になります。
今すぐにご希望のインモールド成形をご提供するのは難しいですが、技術的な部分も含めてお気軽にご相談いただければと思います。