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海洋生分解性バイオマスプラスチック開発プラットフォーム参画のその後2

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海洋生分解性バイオマスプラスチック開発プラットフォーム参画のその後2

PP(ポリプロピレン)とデンプンマスターバッチを混錬する

前回は海洋生分解性バイオマスプラスチック(以下MBBP)開発プラットフォームの活動として、アスカカンパニーのお客様にご紹介できるものを目指して、現在PPにMBBPで取り扱うデンプンマスターバッチ(SMS社製 TAPIOPLAST TPS)を混錬する開発を行います!とご紹介させて頂きました。
今回は、その内容を少しご紹介したいと思います。

前回の記事
Marine-Biodegradable Biomass Plastics
海洋生分解性バイオマスプラスチック開発プラットフォーム参画のその後1

MBBPとアスカカンパニーの現状は? 昨年11月に海洋生分解性バイオマスプラスチック(以下MBBP)開発プラットフォームに参画しました!とHPにUP(HPリンク)させて頂いてから3か月が経ちました。 ...

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デンプンって?

デンプンでイメージしいやすいもの、と言えばコーンスターチや片栗粉でしょうか。
少し前にはタピオカも流行しました。
デンプンは食べるものとしての印象が強いですが、化粧品や医薬品、段ボールやテープ類に使われるなど、食べ物以外としても、昔から私たちの身近にある存在です。
そんなデンプンをMBBPではデンプンマスターバッチ(SMS社製 TAPIOPLAST TPS)として取り扱っています。
SMS社製 TAPIOPLAST TPSデンプンマスターバッチ

 

デンプンとPPを混錬する!

デンプンマスターバッチとPPを混錬するには、下図のような押出機を使います。
ホッパーにデンプンマスターバッチとPPを入れると、ヒーター部で溶けてスクリューで押し出されながら混ざり合ったものが金型から出てきます。
その熱々、ドロドロを冷却水槽にて冷やし固め、巻き取って切断機にてペレット状に加工します。

こちらは実際にデンプンマスターバッチとPPを混錬したものの写真です。

PPとTAPIOPLAST

ニオイは・・・ほのかに甘い香りがします。
色は、デンプンマスターバッチに近いでしょうか。

混錬後、スクリューを掃除するために出してみると・・・事件です!

PP+TAPIOPLASTによる押出機のスクリューの汚れ

スクリューに何やら付いています。硬く、でも脆いもの・・・どうやらデンプン由来のようです。
掃除をしてスクリューは元通りきれいになりました!が、掃除に半日ほどを要しました。
課題が出て参りました・・・。

 

次回は実際のPP×デンプンマスターバッチ(SMS社製 TAPIOPLAST TPS)混錬樹脂での成形品試作の様子をご紹介します。


前回の記事
MBBP開発プラットホーム
海洋生分解性プラスチック開発プラットフォームへ参画

MBBP(Marine-Biodegradable Biomass Plastics)とは海洋生分解性バイオマスプラスチック MBBPプラットフォーム代表幹事の大阪大学大学院工学研究科の宇山 浩教授か ...

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