生産技術

ヒンジキャップの種類!ヒンジ形状による違い

  1. HOME >
  2. プラスチック >
  3. 生産技術 >

ヒンジキャップの種類!ヒンジ形状による違い

ヒンジキャップにもいろいろある

開ける閉めるが簡単にできるヒンジキャップ。
このヒンジキャップの種類も様々な形があります。

今回は、ヒンジ形状の違いによるヒンジキャップの種類を紹介したいと思います。

  1. バタフライヒンジタイプ
  2. 点ヒンジタイプ
  3. 帯ヒンジタイプ

大きく分けるとこのような種類になります。
(一般名詞が見つかりませんので、造語を交えています)

バタフライヒンジキャップ

ヒンジの形状が外から見ると、蝶のようになっているヒンジを面で構成しているタイプのキャップになります。
次に紹介する点ヒンジと比較すると、どちらかというと開く方向に力が働きます。

バタフライヒンジキャップ

スナップ感は次に紹介する『点ヒンジ』よりも弱いですが、ヒンジ部分の構造が見た目にシンプルなので外観上でっぱりが少なくなる特徴があります。

背面から見たバタフライヒンジキャップ

 

点ヒンジキャップ

複数の点でヒンジを構成するタイプのキャップです。
写真は3点で支えるタイプのものです。
上フタとキャップを2点で接続して支え、くの字に曲がった部品でキャップの開閉のサポートをします。

キャップ開閉をサポートする部品が板バネのような働きをすることで、開くとき、閉まるときにスナップ感を与えます。
どれぐらいの強さでスナップさせるのか?どれぐらいで開き位置を固定するのか?など細かな部分をやり取りして用途に合わせて最適化を行います。

スナップ感などはつけやすい反面、ヒンジ部が外観上写真のようにでっぱり(凸)になりやすいという外観特徴を持っています。

点ヒンジキャップ

 

帯状ヒンジ

このヒンジは特に機能面での特徴はありません。
完全に手動でフタの開け閉めを行います。機構が単純ですので、特に機能性を求められていない部分でのヒンジに用いられます。

帯状ヒンジキャップ

欲しい機能によってヒンジタイプを選択する

ヒンジについてはどのような用途で使用するのか?スナップ感はどの程度必要なのか?
といったところで、どのヒンジタイプにすべきかが決まります。

特にスナップ感や開き角度などは設計のノウハウが大いに反映される重点管理項目です。

アスカカンパニーでは様々なヒンジキャップの製作実績があります。
このようなキャップが欲しい、こうしたいなどのイメージに対して適切な提案をさせて頂きますので、まずご相談いただければと思います。

 

 ▽ ヒンジキャップについてもっと知りたい ▽

ヒンジキャップのヒンジ部

生産技術

2017/7/10

ヒンジキャップの種類!ヒンジ形状による違い

ヒンジキャップにもいろいろある 開ける閉めるが簡単にできるヒンジキャップ。 このヒンジキャップの種類も様々な形があります。 今回は、ヒンジ形状の違いによるヒンジキャップの種類を紹介したいと思います。 バタフライヒンジタイプ 点ヒンジタイプ 帯ヒンジタイプ 大きく分けるとこのような種類になります。 (一般名詞が見つかりませんので、造語を交えています) バタフライヒンジキャップ ヒンジの形状が外から見ると、蝶のようになっているヒンジを面で構成しているタイプのキャップになります。 次に紹介する点ヒンジと比較する ...

ヒンジ部分のみの金型

評価

2017/7/26

ヒンジ部の設計検討について

事前検証用の試作金型 アスカカンパニーではヒンジの形状(ヒンジキャップの開閉を行う部分)を開発する際に、ヒンジ部のみの試作型を起こしスナップ感などを事前検証する場合があります。 ※すべての開発で行うわけではありません。 流動性をPCで確認する研究も行っていますが、実際にできたものがどのような手触り、動きを持つものなのかを知るにはこういった試作を行う必要があります。 こちらの写真がヒンジ部だけの試作金型となります。 ヒンジ部のみの試作品で、成形性を確認するというよりは、機能面を確認する目的で製作いたします。 ...

ヒンジキャップのフタの開閉

生産技術

2017/7/27

ヒンジキャップの嵌合タイプについて【ノズル嵌合?ボス嵌合?】

スナップ感の次は『ヒンジキャップの嵌合』について ヒンジキャップの機能面の特徴として開閉の強い弱いやスナップ感があることを前回紹介させていただきました。 スナップ感は消費者の手元でダイレクトに使い勝手に影響するので消費者にもわかっていただきやすいところですが、逆にそれ以外のヒンジキャップの機能はなかなか意識してもらいにくいものです。 その代表的な機能としては「嵌合」があります。 嵌合と気密性について さて、嵌合の紹介をさせて頂く前に、嵌合について簡単にご説明させていただきます。 嵌合とはキャップが締まると ...

AS-V100折り畳みスプーン

生産技術

2017/7/25

ヒンジキャップ以外のヒンジ製品事例のご紹介

前回の記事では、ヒンジキャップのヒンジ部分の違いによるキャップの違いをご紹介させていただきました。 今回はヒンジキャップ以外の製品へのアスカカンパニーでの『ヒンジ』使用事例をご紹介させていただきます。 V100折り畳みスプーン こちらのスプーンの特徴はなんといっても、折り畳みが可能なことです。 スプーンを別添する際には限られたスペースにスプーンを入れる「収納性」と、使い勝手のいい「サイズ感」が重要なポイントになってきます。 これらは通常オフセットの関係で、収納性をよくするとスプーンのサイズがコンパクトにな ...

 

弊社の設計について
3Dプリンタ画像
設計・開発力

  プラスチックの精密切削加工   アスカカンパニーの精密切削加工とは 形状・素材・量・質など色々なご要望背景から弊社の得意とする射出成形での生産が不向きな事象がございます。 そん ...

『ASスパウト・キャップシリーズ』

スパウトパウチ向けスパウト・キャップ成形品、活用方法などをご紹介

『AS ケース&カトラリー』

オリジナルのデザート容器やスプーン、タブレットケースなどの成形品

-生産技術
-, , ,