タイムマネジメントの基本とは
前回のブログにて金型交換アプリ開発が本格始動したことをお伝えしました。
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金型交換におけるタイムマネジメントアプリの開発 -その1 本格始動-
金型交換も作業の見える化で時間管理を 汎用性の高い成形機を使い、多品種生産を効率よく行うには、品種替えとなる「金型交換」の工程をタイムマネジメントすることが不可欠です。 金型交換の自動化はハードルが高 ...
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まだまだ開発段階ではありますが、金型交換アプリの中身を少しだけ公開します。
【タイムマネジメント=時間管理】と言えば、スケジュールを整理するだけなのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、開発中の金型交換のタイムマネジメントは、時間ではなく行動を意識して業務効率を向上させるものです。
行動を意識するためには、PDCAサイクルを回した時間管理を行うことが必要です。
PDCAサイクルとは『Plan』『Do』『Check』『Action』の頭文字をとったもので、計画・実行・評価・改善を繰り返して業務を継続的に改善する手法の一つです。
きちんとプラン立てた行動が重要
今回は、PDCAの「Plan」についてご紹介します。
金型交換アプリでは、金型交換作業をする人(オペレーター)が計画を立案します。
まずは、基本情報と既に終了している作業内容の入力です。
個人の記録(実績)の見える化にも繋がるので、時間まで記録します。
※個人記録については、後日ご紹介
次に、各作業項目にかかる時間を計画します。
計画時間を過ぎると(近づいてきたら)、協力要請をする機能もあります。(タイマーアラート機能)
最後に、金型交換作業から検査に関わる人の名前を入力し、誰が・どの作業を・何分で行うか・をシミュレーションします。
この時、過去の金型交換実績を見ならがら、最適案を追求するため、より綿密な計画を立案することが可能です。
金型交換前に、オペレーター自身が過去の実績を見ながら、反省点を踏まえた計画を立案することで、個人だけでなくチームを強くする改善サイクルが生まれます。
そうすることで、業務効率が上がり、成形機の停止時間削減にも繋がります。
次回は、PDCAの「Do」実際の測定画面についてご紹介します。