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海外で発見!気になるプラスチック容器・パッケージ事情

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海外で発見!気になるプラスチック容器・パッケージ事情

今回は、ドイツ、ベトナム、タイを訪れた際に、現地のスーパーやドラッグストア、ファストフード店、飛行機の機内などで見つけた「気になる容器・パッケージ」をご紹介します。
普段、日本で生活していると、店頭に並んでいる容器を「当たり前のもの」として見てしまいがちです。
しかし、海外に行ってみると、日本ではあまり見かけない形状や構造、素材の使い方など、思わず目を引く容器に出会うことがあります。
プラスチック製品の設計・射出成形を生業とする私たちにとっても、こうした海外の容器は「なぜこの形なんだろう?」「この構造にはどんな狙いがあるのだろう?」と、ついつい気になってしまう存在です。
今回は、そんな海外で見つけた気になる容器・パッケージを、地域ごとにご紹介します。

ドイツ:環境配慮と省資源化が進んだ容器

まずは、ドイツ出張の際に現地のドラッグストアやスーパー、ファストフード店などで見つけた容器です。
欧州では環境規制や環境意識が高く、日本とは少し異なる工夫やトレンドが見られました。

脱プラと分別しやすさを両立!チルドカップコーヒー

現地で見つけたカップコーヒーで、まず気になったのがその容器です。
日本ではプラスチック製の上蓋(オーバーキャップ)が付いているものも多いですが、こちらは天面を多層アルミフィルムで密閉した構造になっていました。
アルミフィルムの上層をめくると、フィルムに飲み口の穴が現れる仕組みで、飲みやすさにも工夫がされています。
さらに、カップの側面には厚紙のスリーブが巻かれています。
この厚紙はプラスチックカップと簡単に分別・剥離できるだけでなく、カップを補強する役割もあり、物流時の安全性にもつながっているようです。
そして驚いたのが、プラスチックカップ本体の薄さです。
手で押すと簡単に潰れるほど薄肉化されており、使用するプラスチックの量を極限まで抑えた設計になっています。
環境負荷低減だけでなく、軽量化によるコスト削減や分別のしやすさまで考えられたパッケージだと感じました。

樹脂使用量を最小限に抑えた「軽量ヒンジキャップ」

次に気になったのが、ペットボトル飲料に使われていたヒンジキャップです。
通常のヒンジキャップにあるような本体パーツを省き、ペットボトルの口部形状と組み合わせることで、上蓋を中心とした構造で機能を成立させていました。
軽量化・省資源化を図りながらも、改ざん防止機能もしっかりと備えられています。
「必要な機能は残しながら、使用する樹脂はできるだけ減らす」という考え方が、非常に合理的な設計だと感じました。

脱プラスチックの加速!紙リッド・紙ストロー

大手ファストフード店やカフェチェーンでは、プラスチックから紙資材への移行も日本以上に進んでいる印象を受けました。
テイクアウトカップの蓋には紙製のリッドが使われ、チルド飲料に付属するストローも紙製。
包装フィルムなども含め、環境に配慮した素材への切り替えが進んでいました。
ドイツで見た容器からは、「減プラ」「脱プラ」「分別しやすさ」といった環境配慮への強い意識を感じることができました。

ベトナム:使いやすさと遊び心が光るパッケージ

続いてはベトナムです。
ベトナムといえば世界有数のコーヒー生産国。
独自のコーヒー文化が根付いていますが、現地ではコーヒー関連の商品にも面白い工夫が見られました。

スプレーのようにワンプッシュ!小型エアゾール筒入りコーヒー

まず目を引いたのが、小さなエアゾール缶のような筒に入ったリキッドコーヒーです。
使い方はとても簡単で、グラスやカップの上でノズルをひと押しするだけ。
一瞬で濃縮コーヒーが噴出され、お湯や冷たい水、牛乳などと混ぜることで手軽にコーヒーを楽しむことができます。
持ち運びもしやすく、アウトドアやオフィスなどでも使いやすいスタイルです。
「コーヒーを入れる」という行為そのものを、手軽で楽しい体験に変えているところが印象的でした。

PCキーボードのキー!?ポーション型コーヒー

もうひとつ、コーヒー関連で目を引いたのが、パソコンのキーボードの「キー」を模したポーション容器です。
デスクに置いておくだけでも目を引く、遊び心のあるデザイン。
使い方は一般的なポーションと同じで、フタをめくって中の濃縮液を注ぐだけですが、「仕事の合間にキーを叩くようにコーヒーを淹れる」という発想が面白い商品です。
容器としての機能だけでなく、デザインそのものが商品の魅力になっている好例だと感じました。

カラクリに驚き!スライド式トゥースピックケース

コーヒーを楽しんだ後に目に留まったのが、トゥースピック(フロス付きピック)のケースです。
上部のスライドパーツを動かすと、中のピックが1本ずつスムーズに押し出される構造になっています。
さらにケースの内部には金属製の細かなバネが組み込まれ、ケースの嵌め合わせ部分には小さなマグネットまで仕込まれていました。
一見すると小さな使い捨て容器ですが、内部まで見てみると、使いやすさを実現するための細かな工夫が詰め込まれています。
「小さな容器だからこそ、構造で使いやすさを生み出す」という点が、とても興味深い製品でした。

 

タイ:環境配慮とデザイン性が光るパッケージ

最後はタイです。
タイの市場やドラッグストア、コンビニなどでは、トレンドを意識した商品や、視覚的な訴求力の高いパッケージが多く見られました。

ラベルレスで環境対応!ダイレクト刻印の透明PETボトル

タイ航空の機内で配られた水の透明PETボトルです。
一見するとシンプルなボトルですが、よく見るとボトル側面に原材料表示や商品名、ロゴなどが立体的に直接刻印されています。
プラスチックラベルを使用しない「ラベルレス」の仕様で、フィルムを剥がす手間を省きながら、プラスチックごみの削減やリサイクル性の向上にもつながる設計です。
また、透明なボトルそのものの美しさを生かした、すっきりとしたデザインも印象的でした。
環境対応とデザイン性を両立させているところが興味深いポイントです。

アイキャッチ抜群!バリエーション豊かな小型スパウトパウチ

そして、私たちにとって特に気になったのが、タイのドラッグストアやコンビニなどで多く見かけた手のひらサイズの「小型スパウトパウチ」です。
美容液やコスメ、歯磨き粉、食品など、さまざまな商品がスパウトパウチで販売されていました。
さらに面白いのが、その形状です。
単純な長方形ではなく、リンゴやニンジンなど、商品のイメージに合わせた形状の「異形パウチ(ダイカットパウチ)」が多く、店頭でのアイキャッチ効果を強く意識していることが分かります。
お試しサイズや旅行用としても手軽で、持ち運びやすさとデザイン性を両立した包装スタイルです。
スパウトやキャップを扱う私たちにとっても、非常に興味深い市場でした。

海外の容器を見て感じたこと

今回、ドイツ、ベトナム、タイでさまざまな容器やパッケージを見て、改めて感じたのは、「容器は、ただ中身を入れるだけのものではない」ということです。
ドイツでは、薄肉化による軽量化、異素材を分離しやすくする構造、紙素材への切り替えなど、環境負荷を抑えるための工夫が目立ちました。
一方、ベトナムでは、ワンプッシュで使えるコーヒー容器や、キーボードを模したポーション容器など、使いやすさや楽しさを商品価値につなげる工夫が見られました。
そしてタイでは、ラベルレスPETボトルのような環境配慮に加え、形状そのものを工夫した小型スパウトパウチなど、「店頭で目を引くこと」を意識したパッケージが印象に残りました。
地域によって重視されているポイントには違いがありますが、共通して感じたのは、限られた材料やスペースの中で、いかに「機能」「使いやすさ」「環境」「デザイン」を両立させるかという工夫です。
私たちアスカカンパニーは、プラスチック製品の設計・射出成形を行う会社として、日々さまざまな製品開発に携わっています。
だからこそ、海外で見つけた小さな容器ひとつを見ても、「この形状にした理由は何だろう」「どのような成形方法なのだろう」「この部品をもっと減らすことはできないだろうか」と、ついつい製品の裏側まで考えてしまいます。
海外には、日本とは異なる市場環境や文化、消費者ニーズがあります。
その中で生まれた容器を見ることは、新しい製品開発のヒントを得るだけでなく、これからのプラスチック製品に求められるものを考えるきっかけにもなります。
これからも海外で見つけた「気になる容器」があれば、製品の形状や構造、使いやすさ、環境への配慮など、プラスチック製品をつくる側の視点からご紹介していきたいと思います。


Writer:おぺんたろー

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