近年、アスカカンパニーではスパウトパウチ用のキャップ製品のラインアップを着実に増やしております。製品の多様化に伴い、私たちが注力しているのが「品質の数値化」です。お客様に安心してお使いいただける製品をお届けするため、開発過程で行っている評価手法の中から、今回は「自動トルクメーター」を活用した取り組みをご紹介します。
自動トルクメーターによる精密な解析
スクリューキャップは「回転させて開閉する」という特性上、その操作感や安全性が品質にとって極めて重要なポイントになります。
弊社では自動トルクメーターを導入し、人の手では不可能なレベルでの精密な測定と解析を行っています。
当社の評価業務は、速度指定やトルク停止、締め・緩めの双方向動作を自在にコントロールできる自動トルクメーターを用いて、高度な試験環境を実現しています。
自社開発ソフトウェアと組み合わせることで、製品の課題や特性を可視化しており、数値に基づく確実な評価を行っています。
主要な評価項目
開栓トルク
【誰にとっても扱いやすい、理想の「開けやすさ」を追求】
キャップを開ける際(緩め方向)にかかる最大トルクを測定します。高齢の方やお子様など、あらゆるユーザーにとって「開けやすく、心地よい」最適な操作感を検証・追求します。
ブリッジ切れトルク(ブリッジブレイクトルク)
【製品の「開栓性」と「未開封性」を高い精度で両立】
改ざん防止用のブリッジ(バンド部)が破断する際の最大トルクを精密に測定。
波形解析を駆使することで、ブリッジが切れる瞬間の微小な挙動まで正確に捉え、確かな未開封性と心地よい開栓性を両立させます。
た、必要に応じて「回転角度(何度回した時点で切れたか)」も同時に測定・評価可能であり、より深い製品特性の分析にも対応します。
オーバーラントルク
【工場の製造ラインから使用時まで、最適な「締め付け」を設計】
キャップを締め込んでいった際に、ネジ山が潰れて空回り(オーバーラン)する限界トルクを測定します。
工場の自動キャッパーでの最適な締め付けトルクの設定や、締め直した際の破損防止など、製品の耐久性と製造適性を正確に評価します。
開栓トルクやブリッジが切れる瞬間が明確に特定できるため、設計の妥当性を正確に判断できます。

自動トルクメーターで得られる波形の例
専用治具の製作
測定の精度を高めるため、アスカカンパニーでは製品ごとに専用の「測定用治具」を製作しています。
主に3Dプリンターを活用して作られる治具により、製品を完全に固定し、測定時のブレを排除しています。
さらに、開発段階で設計したこの治具は、量産工程(現場)にもそのまま活用されます。
これにより、開発時の評価基準を、日常の生産検査でも同等の精度で維持することが可能となり、高い品質保証を実現しています。

製品に合わせて製作された様々な治具
感覚を数値化し、納得の品質へ
「ちょうどいい開けやすさ」や「心地よい手応え」といった感覚は、人によってバラつきがあるものです。
だからこそアスカカンパニーでは、自動トルクメーターを使ってその感覚をしっかりと数値化・可視化することにこだわっています。
測定データを波形や数値として捉えることで、感覚だけに頼らない、誰もが納得できる品質保証が可能になります。
論理的でブレのないデータがあるからこそ、開発段階での課題にもいち早く気づくことができ、スムーズな量産化へと繋げられます。
この丁寧な評価の積み重ねが、不良品を出さない確実なモノづくりを支えています。
経験を重ね、磨き続ける開発技術
弊社では、最近ご相談が増えているスパウトキャップの開発に向けて、日々新しい気づきや測定技術のノウハウを積み重ねています。
- 高精度な自動トルクメーターによる多角的な解析
- 工夫を凝らした専用治具による、ブレのない安定した測定
- 感覚に頼らない、確かなデータに基づく品質保証
開発の実績が増えるごとに、私たちの知識や技術もどんどん育っています。
これまでに蓄積してきたノウハウを活かして、お客様の新しい製品づくりをしっかりとお手伝いさせていただきます。
スパウト・キャップの開発や品質改善で困ったことがあれば、ぜひアスカカンパニーへお気軽にご相談ください。




