ちいさくてかわいい小型スパウトパウチの用途
スパウトパウチは未だ詰め替え用というイメージがあり、スパウトに対してパウチ部分が比較的大きいものが多くあります。
その中、弊社で採り上げている『小型スパウトパウチ』は、スパウトも小さくパウチも小さく小型でかわいいもの、といったイメージのものです。
提供先や活用先として考えているのは小さなコスメや美容液などの一度の使用量・全体の容量が小さいもので、チューブや小さなボトルやスティックコンテナーなどで提供されている部分で活用が進めば、よりスパウトパウチの利用が進み、社会全体のプラスチック使用量削減が進むことになります。
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AS8.7スパウトシリーズ
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『容器』として見ていただくためのキャップデザイン
スパウトパウチを容器として使うにあたり、容器としての可愛さや美しさの一面も重要視されるようになりました。
アスカカンパニーではパウチを作っていないため、スパウトパウチ自体の形状ではなく、付属品でもありながら必ず全員が見て触る『キャップ』の形状や機能で対応しています。
最近弊社で推している『AS8.7スパウトパウチ』を様々なところで活用していただくため、AS8.7スパウトのキャップではお客様のデザインに合わせたキャップの開発ができるように取り組んでいます。
以前ご紹介したAS8.7スパウトパウチのキャップはコロンと転がるようなデザインのキャップでした。
今回、新しい形状として一部ローレットがある不思議な形状のデザインキャップをつくりました。
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左:新形状のAS8.7キャップ 右:基本形状のAS8.7キャップ
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スパウトにセットした状態 印象がかなり変わる
意匠性の高いローレット形状を付加したキャップ
まず、ローレットとは何なのか?と思われている方に向けてローレットの説明をさせていただきます。
ローレットとは
ローレット(Knurling) とは、金属やプラスチックの表面に細かい溝や凹凸を加工する技術や、加工された部分自体のことを指す言葉です。
弊社のAS10キャップやAS16キャップなどにも緩やかですが凹凸を設けています。
これらはデザイン性もありますが、キャップを指で掴んで回す際に滑りにくいように保持し、グリップ感を与える用途でつけられます。
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側面にローレットがあるAS9.5~AS26.5キャップ
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新しいデザインのAS8.7キャップ(ローレットあり)
一般的なローレットにすると医薬品や食品のイメージが出てしまうのですが、完全にローレットがない状態ではキャップ開閉時に指が滑ってしまい、開きにくくなってしまいますので工夫が必要でした。
少しでもデザイン性をよくするために、3次曲面でカットした形状のローレットを適用することにしました。
AS8.7スパウトシリーズはサイズ的にどうしてもキャップも小さく、掴む場所が少なくなってしまいます。
そのことを考慮し、少しでも指にフィットする緩やかな波のようなデザインのローレットとなりました。
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やわらかな印象を与える3次曲面カットの施されたローレット
お客様の『欲しい』をかなえます
今回、AS8.7スパウト向けの別デザインのキャップをお届けしました。
弊社ではこのように自社で形状を考えた成形品だけでなく、お客様の希望する形状に合わせた成形品開発も進めております。
特に今回ご紹介したAS8.7キャップにおいては、金型の構造的に製品外観側となるキャビティ側の新作のみで様々なキャップ形状を実現することが出来るため、比較的安価な投資で希望の形を実現することが出来ます。
こんな感じのキャップはどうか、実現したい形がある、などございましたら、ぜひ弊社営業の方へご連絡下さい。
Writer:もふもふ