PP(ポリプロピレン)とデンプンマスターバッチを混錬する
前回は海洋生分解性バイオマスプラスチック(以下MBBP)開発プラットフォームの活動として、アスカカンパニーのお客様にご紹介できるものを目指して、現在PPにMBBPで取り扱うデンプンマスターバッチ(SMS社製 TAPIOPLAST TPS)を混錬する開発を行います!とご紹介させて頂きました。
今回は、その内容を少しご紹介したいと思います。
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海洋生分解性バイオマスプラスチック開発プラットフォーム参画のその後1
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デンプンって?
デンプンでイメージしいやすいもの、と言えばコーンスターチや片栗粉でしょうか。
少し前にはタピオカも流行しました。
デンプンは食べるものとしての印象が強いですが、化粧品や医薬品、段ボールやテープ類に使われるなど、食べ物以外としても、昔から私たちの身近にある存在です。
そんなデンプンをMBBPではデンプンマスターバッチ(SMS社製 TAPIOPLAST TPS)として取り扱っています。
デンプンとPPを混錬する!
デンプンマスターバッチとPPを混錬するには、下図のような押出機を使います。
ホッパーにデンプンマスターバッチとPPを入れると、ヒーター部で溶けてスクリューで押し出されながら混ざり合ったものが金型から出てきます。
その熱々、ドロドロを冷却水槽にて冷やし固め、巻き取って切断機にてペレット状に加工します。
こちらは実際にデンプンマスターバッチとPPを混錬したものの写真です。
ニオイは・・・ほのかに甘い香りがします。
色は、デンプンマスターバッチに近いでしょうか。
混錬後、スクリューを掃除するために出してみると・・・事件です!
スクリューに何やら付いています。硬く、でも脆いもの・・・どうやらデンプン由来のようです。
掃除をしてスクリューは元通りきれいになりました!が、掃除に半日ほどを要しました。
課題が出て参りました・・・。
次回は実際のPP×デンプンマスターバッチ(SMS社製 TAPIOPLAST TPS)混錬樹脂での成形品試作の様子をご紹介します。
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海洋生分解性プラスチック開発プラットフォームへ参画
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Marine-Biodegradable Biomass Plastics(MBBP) MBBP プラットフォーム代表幹事
宇山 浩(大阪大学大学院工学研究科・教授)
徐 于懿(大阪大学大学院工学研究科・助教)