ヒンジキャップの種類と品質の維持
ヒンジキャップについてご紹介させていただきます。
普段の生活の中でもとても身近でシャンプーや化粧品にもヒンジキャップはよくつかわれています。
当然ですが、ヒンジキャップは「閉じられた状態」で店頭に並んでいます。
「当たり前!」と思われると思いますが、成形時は「開いた状態」で金型から取り出されます。
成形後すぐにキャップを締めるセット機で折りたたまれ、ボトルやチューブに装着されていきます。
ヒンジキャップの種類
一口にヒンジキャップといっても様々な種類があります。
使い勝手に影響が特に大きいのは
1.ヒンジの形状
2.注ぎ口の形状
の2点です。
(他にも改ざん防止機能や、ワンタッチオープナーなど様々な特徴があるのですが・・・。)
ヒンジ部分は非常に薄肉になっています。
薄肉部は樹脂が流れにくく、成形時には樹脂は流れやすい部分から充填されます。
成形サイクルの後になればなるほど、樹脂の流れは悪くなっているのでヒンジをクリアするために高圧で樹脂を流す必要がありますが、逆にバリの問題もでてきます。
また、成形はヒンジのことだけをケアすればいいのではなく、気密や嵌合などそのほかの機能面との兼ね合いも必要です。
また、ヒンジの薄肉部にウェルドが入らないように、ヒンジのスナップ感、ゲート位置の調整など非常に多くの技術的な要素が求められます。
アスカカンパニーのキャップへのアプローチ
このようにヒンジキャップは、金型設計段階でも様々なノウハウが必要ですし、成形時にも機能面で様々な点をケアする必要があります。
アスカカンパニーでは、流動解析ツールを導入しており、設計段階での樹脂流動のシミュレーションや、3Dプリンターでのモデル製作によるご提案などが可能です。
また測定機器開発で培われた「官能を数値化してとらえる」ことでパッチン感などを客観的に評価してご提案させていただきます。