プラスチックのマテリアルリサイクルに挑戦し続けています
アスカカンパニーは、プラスチック廃棄を減らす方法の一つとして『マテリアルリサイクル』に力を入れています。
マテリアルリサイクルとは、プラスチック製品の生産プロセスで生じた生産ロス等を社内で粉砕したものを原料として、新たなプラスチック製品を生み出すリサイクル方法です。
弊社では生産ロスには「必要ロス」と「不要ロス」の2種類があると考えています。
「必要ロス」とは、品質を維持するために必要なもので、生産する上で必ず発生するロスの事を指します。
「不要ロス」は不適合品のことで、努力次第で減らすことができるロスの事です。
プラスチック成形メーカーであるアスカカンパニーでも日々加工これら生産ロスが発生します。
その生産ロスを「廃棄物」ではなく「資源」と捉え活用することはプラスチック成形メーカーとしての責任であると考えています。
今回は直近で行った、マテリアルリサイクルの取り組みをご紹介します。
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AS18パウチスタンド×マテリアルリサイクル原料での試作
今回は「AS18パウチスタンド」にてマテリアルリサイクル原料を用いた試作成形を試みました。
AS18パウチスタンドはアスカカンパニーの自社オリジナル製品です。

1ccポンプと接続できるAS18スパウトパウチに対応した専用スタンドになっています。
ポンプを使用する前提の専用スタンドの機能要件として、ポンプを何度も押す力に耐えられる耐久性を保持できるかが重要になります。
マテリアルリサイクル原料は、溶融を繰り返すためバージン原料より耐久性が低下する傾向があると言われています。
AS18スタンドに求められる耐久性をマテリアルリサイクル原料で満たすことが出来るかが今回の試作における課題です。
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AS18パウチスタンド
使用するマテリアルリサイクル原料は「必要ロス」
今回のマテリアルリサイクル原料は、必要ロス由来のリグラインド材です。
リグラインドとは、プラスチック成形プロセス中に生じるスプルーやランナー、不適合品などを原料として使用できるよう粉砕加工することです。
「必要ロス」ってどんなもの?と思われた方がいらっしゃるかもしれません。
「必要ロス」とは、生産の立ち上げ時に一定量廃棄する製品(良品であっても)や、一定間隔で抜き取り検査する製品、ランナー(通常は生産プロセスの中でリグラインドされますが、製品品質を維持するために廃棄となる場合)などが該当します。
今回はこれまで、リサイクル事業者様に再資源化を委託していました「必要ロス」について、社内で別製品の原料としてマテリアルリサイクルする取り組みを行いました。
いざ試作!
成形試作をおこなったところ、無事にサンプルを採取でき、連続成形もスムーズに行うことが出来ました。
しかし、成形時の射出ピーク圧がかなり高くなることが分かりました。
理由としては、通常使用する原料と今回のリグラインド材料の原料の種類が異なり、流動性特性が違ったためと考えます。
このリグラインド材を用いたマテリアルリサイクルを実施する場合は、射出ピーク圧を下げるために材料に適した金型へ改造する必要があります。
今回の試作で新たな課題がわかり、製品化に向け一歩前進しました。
気になる評価結果は?
マテリアルリサイクル原料で成形したAS18パウチスタンドはバージン材料で成形したものと遜色ない結果となりました。
外観は問題なく、 ポンプ付きのスパウトパウチをAS18パウチスタンドにセットし、ポンプを1500回押した際の状態を確認しましたがこちらも不具合はありませんでした。
おもりをサンプルに落とし耐衝撃性も確認しましたが、割れや変形は見られませんでした。
懸念していた耐久性は十分に満たしています。
AS18パウチスタンドに製品Aのマテリアルリサイクル原料は置き換え可能と判断できる結果になりました。

実際に押してみてもスタンドは変形せずしっかりと支えてくれている
まとめ
今回はAS18スタンドでの「必要ロス」のマテリアルリサイクルの取り組みを行い、試作評価の結果、製品として問題ないことが分かりました。
成形性での課題は残りますが実装は現実的と言えます。
近い将来、環境に配慮したマテリアルリサイクル原料のAS18スタンドを皆様にお届けできるかもしれません。
今回の試作品やアスカカンパニーが行うマテリアルリサイクルの活動が気になる方は是非アスカカンパニーまでお気軽にお問い合わせください!
Writer:ほわたい





