IoTにてカメラ検査データを活用
アスカカンパニーでは画像処理カメラ検査とカメラ検査結果のデータ活用を積極的に行っております。
今回は社内における画像処理検査とIoTの活用事例をご紹介させていただきます。
偶然、製品と検査カメラ、検査画面、MyCiSが一画面に収まる状態が撮影できたので、こちらの写真で紹介いたします。
この写真の生産ラインで生産されているものは、デザインが印刷されたラベルを成形金型内に入れて一体成形したインモールド製品になります。
弊社の画像処理検査とIoTの活用はこの画面に映った以下の3つのモノで確認出来ます。
①コグネックス社製の画像検査カメラによる製品の検査
②撮影画像を用いて画像処理検査を行っている画面(コグネックス社製検査ソフトIn-Sight Explorer使用)
③カメラ検査結果を表示し見える化するMyCiS画面
①コグネックス社製の画像検査カメラによる製品の検査
画像検査カメラで製品検査を行い、不良品を実際に排出している箇所になります。
このカメラはコンベアを流れてくる製品を上部からカメラ検査を行っています。
②撮影画像を用いて画像処理検査を行っている画面
コグネックス社のカメラ検査ソフトIn-Sight Explorerを用いてカメラ検査方法を設定し、カメラ検査結果を収集しています。
他社製のカメラにおいてもカメラ検査結果のCSVと画像をPCに保存していますが、データを保存するにあたってPCを使用する必要があり、設定をPCで行うコグネックス社のカメラはその用途に適していました。
③カメラ検査結果を表示し見える化するMyCiS画面
MyCiSはアスカカンパニーで独自に制作したカメラ検査結果を見える化して管理するためのWebアプリです。
検査結果の排出個数や不良の種類などのデータをケース毎や時間毎などで区切りグラフ化して表示しています。
図表化することでカメラを知らない作業者でも分かりやすく、またライン外の作業者からでも情報が見えやすくなっています。
アスカカンパニーではカメラ検査をIoTを用いて独自に活用し『人間が出来ることを増やす』ことを目的としています。
画像処理検査カメラによる全方位検査にこだわらず、検査結果の統計データをMyCiSにて『見える化』と『Web共有』し、傾向を把握する品質管理も行っています。
弊社で制作する画像処理検査カメラの検査ラインは、コストと価値が見合う部分を目標に、社内の技術や柔和な考えで独自に構築しています。
敷居が高いと感じられ、画像処理検査導入を踏みとどまっている方へのきっかけ作りとして、画像検査システムの導入方法とデータを用いた品質向上と生産最適化、また外観検査カメラの設定作成までを実際に②のIn-Sight Explorerを使用し体験していただける、[カメラ検査設定作成体験セミナー]などもご用意しております。
模擬検証するためのカメラキット[アスカ画像検査シミュレーター]や、IoTによるデータ活用を行うMyCiSも提供しております。
アスカ画像検査シミュレータは、カメラ検査に必要な物をセットにした簡易検査を行えるキットとして、手作業の現場のチェック工程などにお勧めです。
MyCiSをはカメラ検査結果をIoTにより1つのサーバに集積、データの一元管理が可能なWebアプリケーションです。
MyCiSを利用すると、1つの工場内にある生産ラインの状態をたった1つのWebページで俯瞰することが出来ます。
また、NG判定した画像もワンクリックで確認でき、素早い問題解析に繋げることもできます。
全ての取得データはサーバ内に保管されるため、トレーサビリティにも活用が可能です。
このMyCiSを活用したプラスチック射出成形工場を見学いただき、IoT・AI活用事例を実体験することのできる[IoT・AI活用セミナー]も行っております。
全体で4時間のセミナーとなっており、セミナーを通して、弊社の実例だけでなく、IoTの考え方やIoTがもたらす人の成長についてなど、弊社で実践し運用しているからこそお伝えできることをご紹介させていただきます。