環境

リサイクルポリエチレンでの成形品試作

  1. HOME >
  2. 環境 >

リサイクルポリエチレンでの成形品試作

2ピースキャップの環境樹脂活用方法

弊社開発中であるAS5オーバルキャップでリサイクルポリエチレンを使用して試作を行いましたのでその内容についてご紹介します。
AS5オーバルキャップはキャップが2パーツ(外キャップと内キャップ)となっています。
2パーツにすることで外キャップを環境対応樹脂、内キャップを汎用樹脂にでき内容物と環境対応樹脂品との接触を防ぐことができます。
今回は外キャップをリサイクルポリエチレン樹脂を使用し試作を行いました。

2ピースキャップのAS5オーバルキャップ

持ちやすさとデザイン性を兼ね備えたAS5オーバルキャップ

大きなキャップの機能とデザイン性 弊社ではスパウトパウチの活用を様々な形で提案しています。 ポンプを使うスパウトパウチや、スパウトパウチを化粧品向けなどオシャレにグレードアップさせるデザインキャップな ...

ペットボトルのキャップをリサイクルした樹脂

今回使用したリサイクルポリエチレンは、廃棄となったペットボトルのキャップをもとにして射出成形向けに改質したポストコンシューマーリサイクル原料(日本ポリエチレン株式会社様より支給)です。
ポストコンシューマーリサイクルとは消費者が製品として使用した後に廃棄された製品を回収し、それを加工して原料として利用するリサイクルのことです。
身近な例としては、回収された使用済みペットボトルを再生して作られるプラスチック材料などがこれに該当します。
ペットボトルキャップを樹脂ペレットへ成形

今回は2種類のリサイクルポリエチレンで試作を行いました。
右写真の左側が白いペットボトルキャップからできた原料で、右側が白と黒以外のペットボトルキャップからできた原料です。緑になっているのは回収されるペットボトルキャップの中で緑のキャップが多いからだそうです。
成形品は白い原料の方は乳白の様な色味で、緑の原料の方は抹茶プリンの様な色味となりました。
嵌合相手となる内キャップとも嵌合できています。

リサイクル樹脂で成形されたAS5オーバル外キャップ

その他にも白い原料とブルーのマスターバッチ、白い原料とゴールドのマスターバッチ、緑の原料と黒のマスターバッチと3種類のマスターバッチを混合し成形を行いました。

カラー剤で着色したリサイクル成形品

ブルーはスモーキーブルーの様な色味で、ゴールドは白と混ざっているためベージュの様な色味となりました。黒は緑感が残らず真っ黒となりました。

今回の試作では日本ポリエチレン株式会社様が試作に立ち会われ、色味や嵌合感の確認をされ、ご好評を頂きました。
また、今回のサンプルは11月12日(水)~14日(金)に幕張メッセで開催される「第5回サステナブル マテリアル展 SUSMA」にて日本ポリエチレン株式会社様のブースで展示頂く事になっておりますので是非、会場まで足をお運びください。

世間ではペットボトルキャップの回収をよく行っていますが実際に回収され何に生まれ変わっているか実感する機会が少ない中、今回の試作で実際に生まれ変わるところを目にすることができ嬉しく思います。
弊社としてもより環境配慮に取り組んでいきたいと思っております。


Writer:げっち

-環境
-