ものづくり企業における「DX」について学ぶシンポジウム
11/9(火)、姫路キヤッスルグランヴィリオホテルにて開催された「ポストコロナ時代の「ものづくり」企業を考えるシンポジウム」にて、事例発表企業としてアスカが登壇させていただきました。
アスカカンパニー社内での「DX」の取り組み
コロナ禍において事務部門を中心としたICT活用(テレワーク)が進んでいる一方、ものづくり企業の製造現場では費用面・技術面等の理由からまだまだ実施が進んでいない現状から、製造現場などへのICT活用を推進することを目的に開催されたシンポジウムです。
第1部では、神戸大学大学院経営学研究科長 教授 南 知惠子様より「ものづくり企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)」をテーマとした基調講演があり、アスカは第2部にて株式会社オーツー様・兵庫ベンダ工業株式会社様とともに社内事例の発表・3社でのパネルディスカッションをさせていただきました。
このイベントは姫路経営者協会様主催のシンポジウムですが、兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター様も共催されております。
アスカカンパニーは、ひょうご仕事と生活センター様より平成29年に「ひょうご仕事と生活のバランス企業表彰」をいただいております。そんなアスカのWLB(ワークライフバランス)実現にもつながっている製造現場での「DX」について、当日は弊社取締役兼管理本部長 門脇 弘朋より事例発表をさせていただきました。
DXに対する思い(弊社門脇より)
今回は「DX」という観点での働き方改革への取り組みとして、弊社独自のシステムである「CiS」「MiS」「ダッシュボード」について事例発表をさせていただきました。
生産品(ヒンジキャップ)面積の20%を全数確認し傾向管理を推し進めることから始めたこと、成形機の型締力を監視することで予防保全に繋がっていること、ダッシュボードによって経営判断のスピードアップ(週次で経営会議を回す)を図ったこと。これらが売上増、生産性向上に繋がり、結果的に働き方改革や離職率の低下、学生応募の大幅増など予想以上のアウトプットが出ていることを紹介させていただきました。
パネルディスカッションでは、DX取組み当初の課題や取組みの苦労について、南教授からのご質問に3社で回答させていただきました。アスカにおいては、カメラ検査では「ゼロか100か」ではなく20%の抜き取り検査という絞り込みに苦労したこと、データを活かす前に数あるデータに溺れそうになったことなどをお話しさせていただきました。
また仕事の中身が変わってきたこと、最後は機械ではなく「人」が重要であること、機械の自動運転時間を監視するだけでも見えてくるものがあることなど、弊社でリアルに感じたことをお答えしています。
DXという言葉だけを取ると「難しい」「コストが掛かる」という固定概念があるかもしれませんが、スモールスタートを切ることで経営を大きく変化させてくれるものであると実感(体感)しております。
今回のシンポジウムでお話しさせていただいた内容が、これからDX導入をお考えの企業様のご参考になれば幸いです。