容器包装の安全性を調べる上で「食品衛生法の適合証明書って何?ポジティブリスト確認書とはどう違うの?」と疑問をもったことはありませんか?
一言でいうと、これらの書類は、食品に触れる容器包装について「食品衛生法の基準やポジティブリスト制度に適合していること」を確認するための重要な証明・確認資料です。
サプライチェーン全体で安全性や法令への適合性を確認するために活用されています。
知っておきたい「2つの安全性確認」のアプローチ方法
食品に触れるプラスチック製品では、「この製品は食品用途に使用しても安全なのか」を確認することが重要です。
これらのプラスチックの安全性を証明するアプローチは、大きく分けて「食品衛生法に基づく試験」と「ポジティブリスト制度への適合確認」の2つがあります。
それぞれ確認している内容や役割が異なるため、食品用の容器包装やその部品を扱う企業にとって、両方を理解しておくことが大切です。
食品衛生法の適合証明書(溶出・材質試験成績書)
どんなもの?
食品用の容器包装について、食品衛生法で定められた規格・基準に適合していることを確認したことを示す書類です。
プラスチック製品の場合では、危険な重金属や化学物質が溶け出さないかを検査(溶出試験など)し、基準をクリアしていることを示す証明書です。
厚生労働省の規格基準でも、合成樹脂製の器具・容器包装について材質試験・溶出試験などが定められています。
役割
お弁当箱や飲料ボトルやキャップなどの部品に置いて、直接食品に触れる可能性がある製品の安全性を確認することが出来る、従来から活用されている書類です。
ただし、「食品衛生法適合証明書」という名称の全国共通の公的な証明書が1種類存在する、という意味ではありません。
試験成績書や適合証明書など、発行者・業界によって名称や様式は異なります。
国PL適合確認書(ポジティブリスト制度)
どんなもの?
ポジティブリスト制度では、食品に触れる器具・容器包装について、使用できる原材料や添加剤をあらかじめリスト化し、管理しています。
PL適合確認書は、「国が安全だと認めた原料(リストに載っている成分)だけを使って作られたプラスチック」であることを証明する書類です。
2020年6月から5年間の経過措置(移行期間)を終え、2025年6月1日より完全施行(本格運用)されました。
役割
安全性が確認された原料のみを使用可能にすることで、より高いレベルでの食の安心を担保します。
2025年6月1日からポジティブリスト制度が完全施行され、食品用の合成樹脂製品では、使用する原材料がポジティブリストに適合していることを確認することが重要になりました。
これは、従来から行われてきた材質試験・溶出試験などによる食品衛生法上の安全性確認に取って代わるものではなく、両方の観点から適合性を確認することが求められます。

なぜこれらの証明書が必要なのか
目に見えないリスクを防ぐため
プラスチックは、接触する食品の油分や加熱時の温度によって、目に見えない成分が食べ物に微量に溶け出すリスクがあります。
事前に安全性を確認することが必要です。
取引先や使う人に安心してもらうため
「法令の安全基準をしっかりクリアしている」という根拠(書類)があることで、サプライチェーン全体が安心して製品を消費者の元へ製品を送り出すことができます。
法律を守るため(コンプライアンス)
食品に触れるプラスチック製品を製造・販売・輸出するには、これらのルールを守ることが義務付けられています。
そのため、容器包装を製造・販売する企業にとって、使用する原材料や製品が法令に適合しているかを確認することは、重要なコンプライアンスの一つです。

証明書の価値は『安心』の提供でもある
安全な容器包装づくりを支えます
アスカカンパニーが手掛けるスパウトパウチ向けのASスパウトシリーズは、開発段階から「国PLに適合した原材料の選定」はもちろん、自社製品としての「食品衛生法に基づく各種溶出試験」により、原料・製造方法の両方の面で安全確認を行っています。
食品に触れる容器包装の開発では、単に「安全な材料を使っている」だけではなく、
「原材料が国PLに適合しているか」
「製品として必要な安全性が確認されているか」
という両方の視点から確認することが大切です。
安全な容器包装の開発を行う場合には、ぜひアスカカンパニーにご連絡ください。
Writer:マーモット




