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お客様の声から生まれた、大口径スパウト『AS26.5スパウトシリーズ』開発秘話

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お客様の声から生まれた、大口径スパウト『AS26.5スパウトシリーズ』開発秘話

AS26.5スパウトシリーズの概要

アスカカンパニーではAS9.5~AS18スパウトシリーズがありましたが、顧客より大きな径の製品が欲しいとの要望があり、開発していくことになりました。
AS26.5シリーズは口径部が広口のタイプとなっており3ccポンプに対応したシリーズです。
AS26.5スパウトとAS26.5パウチスタンド
また、スパウトパウチ専用のスタンドについてはマテリアルリサイクル原料や、脱炭素プラスチック原料で成形できるように工夫しており、様々な樹脂での成形実績を積むことができています。

 

大きい口径部という特徴と難易度

AS26.5シリーズは今までのラインナップより口径が大きくなります。
気密性を確保しようとすると、キャッピング時に必要な力も大きくなる構造としなければならず、その構造は口径が大きくなると難易度は飛躍的に高くなる傾向があります。
しかし、アスカカンパニーでは様々なキャップを取り扱い、開発を行ってきましt。
これら長年の培った経験により、スムーズに開発をすることができました。AS26.5スパウト

難航したパウチスタンドの開発

CAEによる構造解析(SOLIDWORKS Simulation)にて強度確認しながら、開発を実施・形状の決定を行っています。
思いついた工夫やアイデアを早く現実的な形でチェックできるため、スピード感のある開発が可能になっています。
とはいえ、苦労した点としてはいくつかあります。
例えば、スパウトを保持する形状部分では、スパウトの中心まで保持しなければ安定しないことが分かり、保持リブを長くしなければならないが強度が落ちてしまうこと。
またAS18スパウトシリーズより内容物が1.5倍以上多くなる分、落下耐性もUPさせる必要もあるがスタンドの重さは増加させたくない点など・・・様々な課題がありました。
それらの課題も、弊社設計や開発部署の面々が話し合い知識を出し合った結果、吊り橋の設計に着想を得て上から吊り上げるイメージで設計することで対応が可能となりました!

 

多種類の環境樹脂への対応の難しさ

また、環境対応樹脂を用いた試作においてスムーズな連続成形ができるように金型開発を進めました。
通常樹脂との収縮率の違いによる成形性の点では設計の要素が大きいですが、金型の構造を工夫することで、バイオマス原料等、様々な種類の樹脂に対応できるようにしました。

AS26.5パウチスタンドの展示・公開について

本案件は、NIRO成長産業育成コンソーシアム推進事業で取り上げて頂いており、先行して9月5日・6日に開かれた『国際フロンティア産業メッセ』に展示して頂きました。
また、ほぼ同時期に開催された9月4日~6日に東京ビッグサイトで開催された『第98回東京インターナショナル ギフト・ショー秋2024』の『大阪府/大阪バイオ プラスチック ビジネス推進 ネットワーク(通称OBPN)』のブースにも展示して頂き、好評を得ております!

これらは10月23~25日に東京ビッグサイトで開催される『TOKYO PACK2024』でも展示予定で、このAS26.5シリーズをセットにした配布サンプルをご準備しております!
ぜひ実物を手に取ってお試し下さい。皆様のご来場をお待ちしております!

AS26.5スパウトシリーズについてはこちら
AS26.5スパウト
AS26.5スパウトシリーズ

 

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Writer:オッペン

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