タイ・バンコクで、2025年6月11日から14日までの4日間開催された、アジア最大級の国際包装加工技術展『ProPak Asia 2025（プロパックアジア）』に行ってきました。
会場当日レポート！スムーズな入場と活気あるブース
会場での入場はとてもスムーズでした。
事前にQRコードを取得していたので、会場入り口の発券機に読み込むだけで、並ぶことなく入場証が発行されました。
入場はスムーズ 様々なスパウトパウチが並ぶ
倒立タイプ・吊り下げタイプのスパウトパウチたち
会場内は、その名の通りアジア各国の企業が多数出展しており、活気に満ち溢れていました。
特に印象的だったのは、去年の同展示会と比べても日本の企業の出展が多く感じられたことです。
日本の先行きを見据えた企業の海外進出への意識の高まりを感じました。
展示内容としては、軟包材の多さが目を引きました。
特にスパウトパウチの展示が多く感じました。これからの包装トレンドを象徴しているかのようでした。
また、食品検査用キットの展示等もありました。
リアルなタイ市場を調査 ショッピングモールからスーパーまで
展示会視察と合わせて、バンコク市内で市場調査も行ってきました。
最新商業施設「One Bangkok」と「ICONSIAM」
まず訪れたのは、昨年11月に開業したばかりの「One Bangkok（ワンバンコク）」。
とにかく広大で、一目ではどこからがこの施設なのか？
わからないくらいのスケールには圧倒されました。
洗練された空間は、まさにバンコクの新しい顔といった印象です。
大きすぎてCGでしか全景が見えないOneBangkok
そして、お客様からお薦めいただいた「ICONSIAM（アイコンサイアム）」にも足を運びました。
こちらもOne Bangkokに負けず劣らず、非常に大きく、豪華で荘厳な造り。
どちらのショッピングモールも、単なる買い物だけでなく、エンターテイメントや文化体験ができる複合施設として、タイの人々のライフスタイルを豊かにしていることを感じました。
豪華で華やかなデザインのICONSIAM内部
タイでは「コンパクトなスパウトパウチ」が定着？
さらに、現地の生活を肌で感じるべく、地元のスーパーマーケット（BIG-C等）も巡ってみました。去年にも増して、コンパクトなスパウトパウチに入ったスキンケア商品の多さです。
スキンケアコーナーの棚の2棚以上がスパウトパウチ製品に占められており、フェイシャルケアのカテゴリボードのサインにはスパウトパウチのデザインロゴまで入っていました！
この光景は、タイにおいて小型のスパウトパウチが消費者の中に深く浸透していることを感じました。
日本でも見かけることはありますが、ここまで広範に利用されているのを見ると、その利便性や持ち運びやすさや、購入しやすさが現地で受け入れられているのだと思いました。
タイの物価をチェック！日本と比較して見えてきたこと
市場調査では、食品などもチェックしてみました。ちょうど日本ではお米の価格高騰がニュースになっていた頃だったので、タイの物価も気になるところです（当時1バーツは約4.3円程度）。
いくつか例を挙げると、
- タイ産のジャポニカ米 5kg：239バーツ （約￥1,027-）
- もやし 200g：27バーツ （約￥116-）
- 豆腐 180g：20バーツ （約￥86-）
- 飲料水 500ml：12バーツ～（約￥51.6-）
※飲料水ＰＥＴボトルのキャップは、ＥＵ規格対応のキャップが取れないものが多く出ていました。
といった感じでした。
離脱・廃棄対策としてPETボトルのキャップがヒンジ仕様になっている
食材の価格は日本と比べて高いもの低いものがある
安いものもある一方で、もやしは日本よりかなり高く感じました。
その他の商品やレストランでの食事も、日本の価格とそれほど変わらない印象を受けました。
一概に「タイは物価が安い」とは、もう言えない時代になりつつあると思いました。
今回のタイ出張で獲得したもの
今回のタイ出張は、展示会での最新技術のトレンド把握はもちろんのこと、実際に現地で市場調査を行うことで、日本とは異なる包装材の種類や多様性、そして幅広い価格帯など、東南アジアを代表する国の「今」を感じることができ、多くの学びがありました。
これらの学びを、今後の包材開発やお客様への提案に生かしていきたいと思います。
Writer:たろー