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「温室効果ガス排出量の見える化」に挑戦! その2

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「温室効果ガス排出量の見える化」に挑戦! その2

前回の「その1」では、コピー用紙の計算などの基礎研修と「自社だけでなくサプライチェーン全体(Scope 1〜3)が対象になる」というスケールの大きさに驚いたお話をご紹介しました。
今回は、本格的な自社データの集計に挑んだ「第3回・第4回研修」の様子と、実務担当者が実際の算出で四苦八苦したリアルな舞台裏をご紹介します!

前回の記事はこちら
『温室効果ガス排出量の見える化』に挑戦! その1

近年、「カーボンニュートラル」や「脱炭素」などの地球温暖化問題に対する取り組みを示す言葉が一般的に使われるようになり、企業として何らかの取り組みをしていることが当たり前とされる時代になってきています。 ...

 

難しい数値収集と『正解の数値』とは

第3回・第4回の研修では、会社全体の排出量(組織GHG)の算定方法に加えて、一歩踏み込み、当社のオリジナル製品である「ASスパウト」の製品1個あたりの排出量を可視化する「CFP(カーボンフットプリント)」の算定手法についても学びました。
今回の研修と算定には実際に実務に関わる部署のメンバーが参加しました。
「計算の理論はわかった!さあ、自社の数値を集めよう!」と意気込んだものの、実際にそれらを算定する中で感じた「5つの苦労」をご紹介したいと思います。

様々な部署から集まった関係者たち

 

 

① 「データはどこにあるの!?」という宝探し

Scope 3の計算には社内のあらゆるデータが必要です。
樹脂の仕入れ量、納品時のトラックの走行距離、さらには出張費や廃棄物の量まで……。
データとして社内システムから取り出せる数値はあるものの、どの時点で区切るのが正解なのか?判断に困るカテゴリもありました。
例えば樹脂では、「購入した量」を見るのか「実際に成形機に投入して使用した量」を見るのかでも数字が異なってきます。
他にも、社内システムから関連するデータを抜き出せるものの、そのままでは使えないので少し手を加える必要があるカテゴリもあり、一筋縄ではいかない作業でした。

 

② 「どの排出係数を使えばいいの?」問題

計算の基本は「活動量×排出係数」ですが、この「係数」の選択で頭を抱えました。
環境省のデータベースを使うのか、より詳細な「IDEA」データベースを使うのか。
電力も各電力会社の「平均値(ロケーション基準)」と「契約プランの数値(マーケット基準)」のどちらを採用すべきか、「物量ベース」と「金額ベース」のどちらで算定するのかなど迷うことが多く、その度に先生にメールで質問攻めにしてしまったほどでした。

③ 単位がバラバラ!「換算」の落とし穴

集めてきたデータは、ガソリンは「L(リットル)」、樹脂は「kg(キログラム)」、輸送は「トンキロ(重量×距離)」、出張費は「円(金額)」とバラバラです。
これらをCO₂の重さ(kg-CO₂やt-CO₂)に変換するため、排出係数の単位に注意しながら換算したり、桁数を間違えないよう検算を繰り返しました。

④ 「数字の精度」はどこまで求めれば正解?

「100%正確な数字を出さなければ」と意気込むあまり作業がストップしそうになりましたが、先生から「最初から完璧を目指さず、まずは推計値(二次データ)で全体像を掴み、重要度の高い項目から徐々に生の数値(一次データ)へ置き換えていけば良い」という教えを受け、肩の荷が下りました。
まずは大枠を掴むことにして、出来る範囲の精度で算定することにしました。

⑤ 数値ではなく「計算プロセスと明確なルール」が重要!

結局、どの数字が『正解』なのか?
CO₂の計算に、「100点満点の正解」は存在せず、大事なのは、「どんな根拠で、どの係数を選び、どう計算したか」という計算プロセスの社内ルールを明確にし、記録を保管(トレーサビリティを確保)することだと学びました。
将来お客様へ確かな環境データをお届けするための基盤になるため、その仕組みづくりが大切だと一同理解が深まりました。

教育で使用された資料たち

 

算定ルールを構築した次は?

今回の研修を通して、先生にはGHG排出量算定のロジックを中心にアドバイスをいただいたことで、今できるアスカカンパニーの算定ルールを何とか構築することができました。
次回のブログでは、GHG排出量の算定結果と、社内算定ルールの仕組み作り、今後の取り組みについてご紹介したいと思います!

 


Writer:

-環境