2022年7月発刊のマーケットニュースで「簡単に様々なセンシングデータを解析する」記事をご紹介しております。
今回のマーケットニュースでは続編として、アスカカンパニーのセンシングデータの活用事例をご紹介致します。
まず初めに、センシングデータ活用においては以下の3ステップが必要と考え段階的に進めました。
センシングデータ活用への『IoT3つのLevel』
Level.1『モニタリング(監視)』
設備やヒト・モノの状況をデータ化して可視化
Level.2『オプティマイゼーション(適正化)』
モノ(製品や設備)とコト(アプリケーション)を一体化させた省エネ運転や異常状態の判断
Level.3『メンテナンス(予知保全)』
人が常時監視していなくても対処できる領域
各種センサーでインフラ系、生産設備系、人の動作、温湿度(環境系)のデータをセンシングし可視化する事で監視します。
Level.1 モニタリングより事例紹介
本社工場:デマンド警報
下記事例は、インフラ設備の電力データを集約させ、その電力値を常時監視しLINE通知と連携させた事例です。
異常が発生した際に関係者へ通知を行う事でデマンド値を抑える事が出来、電気代の上昇を抑えることが出来ました。
監視内容
デマンドが監視できていない状態だったため、インフラ設備の電力データを合わせて監視できるようにした。
結果
デマンド値を超えそうになると関係者へLINEを送り、対応できるようになった。
契約電力(年間40~50万)UPを阻止できた。
Level.2 オプティマイゼーション(適正化)より事例紹介
本社工場:OHU自動化
問題点手動操作の場合は限界があり、機会損失、または逆に悪化させることがある。 (深夜・早朝の切り替え、外気の急変に対応できない。消し忘れや入れ忘れなどによる損失) |
→ |
改善策自動操作により問題点の改善を図る |
適正化の内容
これまで手動操作だったOHUを気温・湿度の変化に応じて自動的にOHUがON/OFFするようにした。
結果
外気の温度に合わせてOHUをON/OFFさせるようにでき、電力削減に寄与できた。
効果:21,200kwh 年間:424,000円
【Level.3 メンテナンス(予知保全)より事例紹介】
マンドレル補助回転ローラー異常の予知保全
状況
マンドレル回転の状態を現場内のダッシュボードで常時確認できるようにした。
結果
補助回転ローラーを必要なタイミングで交換できるようになった → 不要な交換の削減
データを確認出来ることで、過去の状態が正常であったか判別できるようになった。
→範囲の特定(不必要な廃棄の削減)と遡り検品の削減
アスカカンパニーでは成形機のログデータ解析から設備の未然保守実施、またカメラ検査装置の測定データを見える化する事で品質向上の取り組みを行ってきました。
それら活動より、現在では上記事例をもとに資源の省力化を実施しており、これからも環境に配慮したモノづくりを行っていきたいと考えます。
今回は簡単に事例をご紹介させていただきましたが、当記事が気になる方はお気軽にお問い合わせいただきたいと思います。
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