デジタル化とIoT
アスカカンパニーでは製品生産における数々の部分でデジタル化が推進され続けています。
社内においては、センサや機器類は『IoTでネットワークに繋がっていてどこでもデータが見れる』というのが当たり前に感じられる程度になっています。
デジタルの恩恵を理解できるようになると、積極的にネットワーク化が進みました。
生産ラインのデータを確認し検討したり、工場インフラの稼働具合や異常なども遠方から確認できたり。
ネットワークを介することにより、距離が埋まり、検討に費やせる時間も増えました。
アスカカンパニーのデジタル化への挑戦は、実際の所公開していない部分も含むと20年以上の長きにわたり、これら長年のデジタル化の推進によって、個々や地域に縛られていた技能が活かせるようになりました。
ただ、たくさんのデータに囲まれると、どれが必要なのか?と感じることもあります。
そこで今回ご紹介する『LMK』の登場です。
LMKとは
LMKとはLet me knowの略で、『教えてよ』といった意味があります。
実際の機能としてのLMKは簡単にいえば『自動的に状態を通知してくれる』システムとなります。
ある一定の条件を越えた時に作業者の装着しているApple watch(他のデバイスにも同様に)に情報が届き、問題の内容もその場で確認出来ます。
通知には、Slackというコミュニケーションツールを利用。
汎用ツールのため通信の安定性はよく、なおかつアプリ作成の手間や導入や運用の手間が省けます。
今まで行っていたデジタルの活用では、カメラ検査結果のデータをモニタで見る、成形機のデータに異常がないか確認するといったような『作業者が自分で見る』という行動が必要でした。
LMKは自動的に状態を通知してくれるため、モニタでデータを監視する必要がなくなり、そのための時間を有効活用することができるようになりました。
LMKの仕組みと考え方
LMKは通知するシステムですが、その通知を行うための設定があります。
その設定方法は『検出窓と呼ばれる一定の期間内に、何個不良があったのか』という形で設定します。
連続何個あったからという単純なものではなく、一定の期間内の割合を採るようにしているため、一定時間おきや不特定で固まって発生する不良も捉える設定が出来ます。
また、ある程度柔軟に人が考えるような検出になるように、機械学習アルゴリズムの一つ『決定木』を活用しています。決定木とは多くのデータをある一定条件で分類し、そしてまた次の条件で分類し・・・を繰り返し、元のデータから何が起こりうる可能性が高いかを導き出すことができる手法です。
そのアルゴリズムにより、人が確認した結果と同じような『可能性の高い』検出と、運用が可能になっています。
そして今までのデータ運用の経緯から『成形機や製品毎』『1工場の全ての成形機を対象』などの様々な設定対象や機能を提供しながら、運用方法は敢えて設定せずに提供しています。
これによって、作業者たちが自主的に自分たちにあった運用方法を自由に見つけていく流れにより、成長を促しています。
また、Slackというコミュニケーションツールを使用しているため、通知内容に対して返信を行って対応内容を記録したりなど、通知に対する結果を残すことにも対応しています。
様々なノウハウがあります
今までIoTによる機器のネットワーク化やデータの取得、データの活用を推し進めてきましたが、それと同時に『どうやって運用していくのか』と言った事についても話合いやトライがあり、それらのノウハウも蓄積されています。
データで色々なことが判るため、たくさんのデータを取得しがちですが、本当に必要なデータは一握りのものだったりします。
IoTやDXを何処から始めたらいい、どうしたらいい、データの確認方法などに迷う場合は、弊社のセミナーにて様々なノウハウをご提供できると思いますので、お気軽にご相談ください。
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