当記事の商品は販売終了いたしました
画像検査の『見える化&共有』で品質・生産性を向上!
画像検査をOK・NG判定だけで終わらせていませんか?
画像検査カメラは検査の結果を不良品の排出とデータ排出を行うことが出来ます。
MyCiSは普段使用されないカメラ検査結果のデータを用いて、生産状況を見える化・共有して品質と生産性の向上を目指すソフトウェアです。
【もくじ】
3. MyCiSを運用することによる効果【生産の見える化】
1)カメラ検査結果が簡単に確認できる
2)検査結果の共有ができる
3)情報を長期間保存できる
4. MyCiSを活用することによる効果【品質・生産性の向上】
1)生産ラインの傾向性管理ができる
2)不良に対する予防保全ができる
3)ISO9001に適用することができる
1. MyCiSとは
MyCiSは【画像検査カメラの検査結果を、誰でも分かりやすい形で提供するソフトウェア】です。
そして現場の知識と合わせて活用した場合、品質管理・生産性の向上が見込めます。
1つの製品に多くの画像検査カメラが設置された場合、どのカメラが製品のどの部分の検査を行っているか、すぐ理解できますか?
MyCiSを利用すると、そういった難しいことを理解する必要はありません。
カメラ検査結果を製品毎に集計し、どのような作業者でも製品名だけで状態を確認出来るようになります。
カメラ検査の結果は、生産現場の製品の良し悪しの結果でもあります。
これらを集計して見ることにより生産現場全体の良し悪しを把握することが出来ます。
生産現場のオペ―レータが知っている生産状況も、MyCiSでは一つのWeb画面で簡単に把握。
ネットワークで場所を問わず生産状況の共有ができるだけでなく、長期間の生産状態の推移も簡単に追いかけることが出来ます。
2. MyCiSの必要性
『カメラ検査の結果がどのようであるかを知りたい』という製造現場の声からMyCiSの開発は開始されました。
アスカカンパニーではカメラ検査を自分たちで設置&管理する手段でカメラ検査を導入してきました。
カメラ検査は検査を行い不良品を排出する機能だけでなく、検査結果を出力する機能があります。
その検査結果は数値ばかりで人が見るには難しいものでした。
それを誰でも理解できるように見える化するのがMyCiSです。
MyCiSはこれまで見ることができなかった『いつ、どんな不良が発生しているのか』といった不良発生状況が可視化します。
誰もが・・・一般社員も管理者も、製造現場で、検査課で、工程設計で、様々なところで情報活用がしやすい環境が整ってくると、人は自然と考えていくようになります。
不良が増えている状態がどうして発生しているのか。
以前発生した状態と同じ危険な状態を回避したい。
MyCiSから得られる情報を手掛かりに、改善や不良発生傾向の分析を行うことで、品質の向上や、不良を作らない体制を整えることを目指すようになりました。
一つのソフトウェアを導入するだけで、人の考え方や管理方法まで、今までなかったものが生まれていきます。
カメラ検査の能力を不良を排出することにとどまらせることなく、不良を抑制して品質向上をめざす力にする。
それがひいては『生産性を向上させ、会社のリスクマネジメント体制』を整えることにつながる。
MyCiSを活用すると様々な効果が生まれると確信しております。
3. MyCiSを運用することによる効果【生産の見える化】
1)カメラ検査結果が簡単に確認できる
MyCiSはカメラ検査データを複数のWeb画面で見える化します。
・全体を把握する【ダッシュボード】
・1日分の当日情報を確認する【当日データ画面】
・長期間の不良発生状況を確認する【日別データ画面】
これらの画面を用いて「いつ・どのような不良が発生したのか」と問題の発生をいち早く捉え、早期対応・改善を可能にします。
ダッシュボード
・ 登録されている全てのライン状況を一覧表示
➡ 一画面で生産全体を確認・管理
・ 定期的なデータ自動更新
➡ ラインの状態をリアルタイムで把握
・ 任意に設定した不良率を超過するとお知らせ
➡ 異常の早期検知・対応
当日データ表示
・ 不良毎に色を変えた積層棒グラフ表示
➡ 誰でも直感的に不良発生状況が把握出来る
➡ 不良種類と不良度合いを数値で把握
➡ 不良が多い時間帯を狙った効率的な検査を支援
・ 不良画像をワンクリックで確認
➡ 重大不良など、確認したい画像を特定して見ることができる
日別データ表示
・ 最大1月分の各不良の発生個数や発生率の推移を表示
➡ 工程内外の変化による異常の推測
➡ 変化点に対する監視
➡ メンテナンスや管理点の基準、標準の作成目安として
2) 検査結果の共有ができる
MyCiSはIoT技術を活用し、情報を見える化しています。
これらはネットワークを介し、製造現場から離れたところでも同じ情報を共有出来るようになります。
・他の製造現場と不良の共有を行う。
・製造現場の状態を理解したうえで検査を行う。
・生産管理や管理者が生産状態を把握して工程を変更する。
など、様々な活用状況が考えられます。
3)情報を長期間保存できる
MyCiSは人の目で情報が確認しやすいように集計し、グラフの形で情報を提供しています。
これら集計されたデータは何時でも過去にさかのぼって確認することが出来ます。
それとは別にカメラ検査機から取得したデータもすべてサーバに保存されています。
検査の結果の文字データはCSVファイルとして、検査にてNGになった画像もファイルですべて保存されています。
クレームなど、何らかの問題が発生した際に生データが必要な場合でも問題なく利用できるようになっています。
4. MyCiSを活用することによる効果【品質・生産性の向上】
MyCiSを導入していない場合では、製品は画像検査のみで終了します。
MyCiSを導入すると、不良の見える化・効率的な検査・情報共有が簡単に行えるようになります。
ここはまだ始まりの場所です。
生産の状態が見えるだけで満足せず、この見えている状態を活用するとよりよい品質を目指すことが出来ます。
不良発生傾向の分析管理・発生する不良リスクを予防して事前に対応するなど、未来に発生する問題の予防にもなりえます。
1)生産ラインの傾向性管理ができる
当日のデータだけでなく過去30日に渡る製品毎の不良推移をみることにより、生産ラインの連日の状態を把握できます。
例えば、前日より少し不良が多いという状態が5日続くだけで、5日前とはかなり不良が多くなっていることになります。
長期的な管理によって毎日の積み重ねの推移を管理対象にすることが出来ます。
2)不良に対する予防保全ができる
工程内外の変化点は、変化させた作業者以外の作業者や管理者からは見えない恐れがあります。
変化点が把握できない場合、何がいつ発生したのか把握が難しくなります。
MyCiSによる品質管理では、いつどのような変化が発生しているかをグラフ化、作業時にメモを残すなど、変化点の記録を残すことが出来ます。
変化の結果は数値比較により異常に気付きやすく、またクレームにおいても明確な回答が提供できるようになります。
3)ISO9001に適用することができる
MyCiSによってカメラ検査のデータを活用することはISO9001の『パフォーマンス評価』『改善』に適用することが出来ます。
ISO9001の項目 | 監視・測定 | 分析 | 評価 | 不適合および是正処置 |
MyCiSの活用 | カメラ検査のデータを収集する | MyCiSによる情報の可視化と把握 | 傾向管理・予防保全 | 情報のフィードバック |
5. MyCiSの導入方法
「画像処理検査統計表示システム(通称MyCiS)」は、IoTを活用したソフトウェアです。
利用するには、必要な機器とLANネットワークの設置が必要です。
※LANネットワークは専門業者によって設置してください。
簡単な流れは以下のようになります。
①画像処理カメラ機器のデータをデータ収集用PCにて取得します。
※MyCiS専用のソフトウェアを使用します。
②取得したデータはMyCiS専用のサーバに送信され、蓄積&集計されます。
③データはWebサーバの機能によって、ネットワークに接続している端末から見ることが出来るようになります。
用途に合わせて【1PC版】【サーバ版】の2種類のMyCiSを提供
【データ収集用PCスペック】 | 【MyCiSサーバスペック】 | 用途・備考 | |
1PC版 | ・OS:Windows10 64bit (32bit不可) ・RAM:16GB以上のRAM ・ストレージ:保存するデータ量に従う ・Ethernet:1000Mbps以上を推奨 ※CPU等はCognex社カメラの能力に従う |
データ収集用PC内に仮想サーバとしてMyCiSを提供 スペックはデータ収集用PCを参照。 |
1生産ラインなど、小規模生産用 |
サーバ版 | 基本的にCognex社カメラの能力に従う ストレージは保存するカメラデータ量に従う |
物理サーバの能力は使用するデータ量やネットワークにより変化するため使用要件に合わせて相談の上提案。 | 複数ラインを対象 |
データ確認用端末要件
・javascript対応のWebブラウザ(表示・レスポンスにjavascriptを使用)
・FullHD表示が可能なタブレットやモニタなど(それ以下の解像度の場合は表示時にスクロールが必要)
ネットワーク
・データ収集用PC側(カメラデータ収集)Ethernet:1000Base以上のLAN通信
※100Baseだと通信の保証はできません
・【MyCiSサーバ】情報確認通信用Ethernet:1000Base以上のLAN通信
対象画像検査カメラメーカー
・Cognex社画像検査カメラ機器(利用機器、データ集計方法など事前確認が必要)
※Keyence社等その他メーカー機器対応は相談の上対応となります。