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ランナーデザインのお話し【ASKA MARKET NEWS 2016年11月号 第258号】



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ランナーデザインのお話し【ASKA MARKET NEWS 2016年11月号 第258号】

ランナーは成形品までの道しるべ

射出成形において安定した品質・生産性を向上させるには、製品設計はもちろんですが金型も重要な要素になってきます。
金型にもいろんな技術やノウハウが詰まっていますが今回はランナーについてのお話しをします!

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ランナーと聞いてプラモデルを作った経験がある方はピンと来る方もいらっしゃるかもしれませんが、組み立てる部品の周りにある部分と同じです。
簡単に言うと、ランナーは溶融した樹脂を成形機のノズルから金型の製品部分まで運ぶ役割をしており、通常は廃棄されたりする部分ですが、製品の品質を安定させるためにはかなり重要な部分です!

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金型の中の一部『ランナー』は、バランスが悪いと成形品の出来にストレートに関わってくる

ランナーの方式は多岐にわたり、ホットランナーやコールドランナーがあり、そのなかでもいくつかの種類にわかれます。
特にコールドランナーでは樹脂を均等に運べるように、ランナーバランスの設計が重要になります。

多数個取りになる場合、均一なランナーにしていると外側の型番に樹脂が入りやすい傾向があります。
そこでバランスを取るためにランナーの大きさ(深さなど)を微妙に調整することで樹脂が均等に製品に行き渡るようになります。そして均等に樹脂が行き渡ることで成形条件の調整がしやすくなり、安定した製品を生産することができ、品質の安定に結びつきます。

ランナーバランスは金型メーカーでも考慮されますが、アスカカンパニーでは金型発注時に自社でも検討しています。
経験や実績にもとづき計算をして、ランナーデザインを検討しています。

最近ではオートデスク社の樹脂流動解析ソフトであるMoldflow Adviser(モールドフローアドバイザー)を導入し、今までの経験や知識に基づく人間の計算とコンピューターの計算を見比べながらランナーデザインの最適化を行っています。

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製品の形状や大きさ、取り数、樹脂によっても条件が変わってくるため難しい部分がありますが、自社で検討し実績を積み重ねていくことでノウハウを蓄積し、今後のモノづくりにつなげ、品質の向上と、安定した製品のご提供をお約束いたします!

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