スパウトパウチ容器とは?
スパウトパウチ容器は、注ぎ口となる「スパウト」、開閉が可能な「キャップ」、そして容器本体を構成する「パウチフィルム」の3つの要素からなる一体型パッケージです。
弊社では、このうち「スパウト」と「キャップ」の製造・供給を行っており、これらをパウチフィルムと熱溶着することで、最終的なスパウトパウチ容器が完成します。

提案を分かりやすくするオリジナルサンプル
かつては、スパウトパウチ化するための技術がなくスパウトやキャップ単体をお客様に提案することもありました。
しかし、スパウトパウチ容器として完成する前の部品だけをお見せしても、使用シーンやデザインの印象を具体的に想像していただくのは容易ではありませんでした。
そこで私たちは、お客様に「スパウト」と「キャップ」の魅力をよりわかりやすく伝えるために、パウチフィルムのデザインを自分たちで考え、オリジナルの提案用サンプルを作成する取り組みを始めました。
美容系であれば、化粧品やヘアケア用品を連想させる落ち着いた色使いや洗練されたデザインを。
食品系であれば、果物や料理の写真をあしらい、日常の食卓での使用シーンを思い描けるように。
このパウチデザインが実際の商品化につながるわけではありませんが、お客様に「このスパウト・キャップを使えば、こんな商品に仕上がるのか」と具体的に想像していただくことが目的です。



提案用スパウトパウチ制作のプロセス
サンプル制作にあたっては、市場に流通している商品や最新のデザイン傾向をリサーチしながら、ターゲット層や利用シーンを踏まえてアイデアを膨らませます。時には、社内の他部署メンバーからもデザイン案を募ることで、多角的な視点を取り入れ、偏りのない提案につなげています。
デザインの案出しとしてさまざまな手段(手書きやパワポなど)を活用し、完成データはillustratorで版を整え、パウチメーカー様に入稿できる形に仕上げています。
デザイン例
ミニコスメなどの美容品向けに開発したAS8.7スパウトシリーズのデザイン案の一例です。
「かわいさ」や「綺麗さ」を追求したデザインキャップを目立たせるように、落ち着いた色使いでシンプルなデザインにしました。

ラフ画デザイン

デザインを線画・版へ落とし込む

実物のスパウトパウチサンプル
デザインを考えるのは、デザインスキルを持つ者に限りません。
仕上がりによっては人それぞれ感じ方もあると思いますが、「お客様に製品の使用用途をイメージしていただきたい」という気持ちは変わりません。
より良い提案を目指して
今回は、スパウトパウチ容器を分かりやすくご提案するために行っている、オリジナルデザインのサンプル制作について紹介させていただきました。単なる部品提供にとどまらず、完成品を意識したご提案こそが、お客様の製品開発をサポートする第一歩になると考えています。今後も分かりやすさと新しいアイデアを大切に、お客様に寄り添ったご提案を続けてまいります。





