R&Dセンターとしての名称と意図
アスカカンパニーでは、これまで「テストルーム」として使用していたスペースを見直し、このたび「R&Dセンター」として再整備いたしました。
R&Dは「Research and Development(研究開発)」の略称です。
- Research(研究):新技術の調査や基礎的な検証
- Development(開発):設計・試作・技術応用を通じた製品化への取り組み
従来の試験・検証機能に加え、開発機能をより強化することで、製品開発を一貫して進められる環境を整えました。

開発用ラピッドモールド
プロジェクト発足から5か月。スピード刷新の舞台裏
今回のリニューアルは、生産性の向上と開発金型(モールド)製作の強化を目的とした「R&Dセンター環境開発プロジェクト」によって進められました。
2025年6月のプロジェクト発足から、わずか5か月という短期間で大幅な環境刷新を実施。
その背景には、開発のスピードを極限まで高めたいという想いがありました。
これまでは「製品試作を行う現場」と「金型や装置を加工する場所」が離れており、情報のレスポンスにタイムラグが生じていました。
そこで、業務効率を最優先し、同一敷地内への集約を決定。拠点をひとつにまとめたことで、現場での綿密な意識共有とスピーディーな開発体制が整いました。
限られたスペースを「知恵」で最大活用
2拠点にあった機器を1箇所にまとめるにあたり、最大の壁となったのが「面積」です。
元の敷地の半分以下という限られたスペースに収めるため、プロジェクトメンバーで何度も議論を重ねました。
機械、棚、備品などのレイアウトをミリ単位で工夫した結果、以前よりも動線がスムーズで快適な、効率の良い作業空間を実現することができました。
移設する機械は、マシニングセンタや放電加工機など「精鋭の10台」を厳選。特にマシニングセンタの設置エリアでは、地面を約1m掘り起こしてコンクリートを流し込む大規模な基礎工事を行い、高精度な加工を保証する強固な環境を構築しています。

基礎工事の様子1

基礎工事の様子2

移設されたマシニングセンタ
作業と開発をつなぐサテライトワークスペース
今回のリニューアルにあわせて、開発体制そのものも一段と強化されました。
元々2名だった事務エリアには、新たに金型開発メンバー2名が加わり、開発チームはより充実した体制へと進化しています。
それに伴い、作業スペースを確保するため、新たに「中二階」のサテライトワークスペースを新設しました。
将来的な人員増も見据え、現在は6名分のワークスペースを確保しています。
また、この中二階には、試作スペースを見渡せる大きな窓を設計しました。
試作の稼働状況や微細な変化を即座に把握できることで、トラブルの予兆確認や仕様検証のスピード向上につながります。
そして、窓によって視界が開けることで圧迫感を軽減し、落ち着いて業務に取り組める開放的な環境を実現しています。

開発力を次のステージへ
設計・試作・加工・成形の各工程がこれまで以上に密接につながることで、よりスピーディーで精度の高い開発サイクルを回せる体制が整いました。
ASKAの開発力の強みの一つに組織体制があります。
営業本部の中にセールス、設計、金型・設備開発、製品評価、そして営業本部全体が工場のモノつくりと繋がるシームレスな組織です。
この組織のメンバーはワンフロアーに作業スペースを設け情報共有能力を高めています。
テキストコミュニケーションだけでなく、会話力に磨きをかけ組織の強みを高めています。
新たなR&Dセンターは、単なる作業空間ではなく、製品開発全体のコミュニケーションと発想を促す“開発の拠点”として、これからの製品づくりを支えていきます。
建屋が刷新しこれまで以上にマーケットに丁寧に向き合いながら、未来を超えるものづくりを続けてまいります。






